閉鎖の危機にあるロンドンの人気クラブfabricを救うための署名が開始

ロンドンの人気クラブfabricは、未成年者2名が店内でドラッグによるオーバードーズで死亡したことが原因で、現在営業を停止している。

ロンドンの新市長サディク・カーンは「イズリントン区議会とロンドン警察と一緒に、クラブ利用者の安全とクラブの未来を守るための方策を探そう」とTwitterでコメントを発表し、fabricの営業再開に向けて前向きな姿勢を見せているが、9/6にイズリントン区議会でfabricの営業ライセンスについての審査会が開催されることになった。

そこで評議員と警察当局はライセンスの種類の変更やライセンス停止もしくは閉鎖を主張するとみられる。

それを受けてfabric側は署名サイトChange.Orgでロンドンのナイトライフにおけるfabricの重要性と市長やイズリントン区議会に営業再開を求める署名を開始した。この署名はインターネット上で展開されている「#savefabric」キャンペーンの一環で、目標の35,000筆に対して現時点で32,000筆以上の署名が集まっている。署名の中でfabric側は先日話題になったポーランド人の老齢の夫婦がfabricを訪れ朝まで楽しんだエピソードに触れ、クラブカルチャーは年や性別、人種関係なく楽しめるものというのが根幹にあり、fabricはそれをコンセプトに店を運営してきたと主張している。また客をドラッグから守り、薬物禁止の措置を徹底することも重ねて言明した。

「#savefabric」キャンペーンの署名はChange.Orgからできる。

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