Tay Keithがビートメイキングを教えてくれる動画が公開
BlocBoy JBのパートナーとして“Look Alive”などのヒット曲をプロデュースし、Travis Scottの“Sicko Mode”にも参加するなど今や押しも押されぬ人気プロデューサーとなったTay Keith。シンプルかつハードなサウンドを持ち味とする彼が、ビートメイキングのイロハを教えてくれる動画がComplexにて公開された。
ComplexのスタッフであるSpeedy Mormanが、Tay Keithの地元であるメンフィスを訪問。プロデューサーとして活動しながらミドルテネシー州立大学に通うTay Keithは、学内の有名人になっているようだ。多くの友達に囲まれプロデューサータグを合唱されてご満悦な様子のTay Keithだが、道ゆく女性に「俺が誰か知ってる?」と声をかけたところ「Twitterでゲームしてる人?」と返され複雑な表情をしている。
そしてスタジオに移動し、いよいよTay Keithによるビートメイク指南が開始。 「俺は5分でビートを作れる」と豪語する彼らしく、驚きの速さでビートを制作している。「まずはハイハットから作るんだ」と語りシンプルな16分のハイハットを打ち込み、細かなアクセントをつけてゆく。トリッキーなサウンドとパターンのスネアを打ち込み、サウス風味溢れる不穏なリードを追加。そしてサブベースとキック、オープンハットやウッドブロック、ベルなどを打ち込んでビートが完成する。かなりのシンプルさだが、それでもハードかつバウンシーなトラックに仕上がっている。
Tay Keithは決してテクニカルなタイプのビートメイカーではないが、自身が影響を受けたメンフィスのラップやG-Eazyらの楽曲のサウンドの系譜を忠実に受け継ぎ、ヒットを飛ばし続けている。動画は「メンフィスは豊富な音楽的土壌を持つ街で、過去のアーティストが残した物を受け継いで音楽は発展してゆく。まずは自分が楽しむことを優先して音楽を作ることが大事だ」というまとめとなっている。ビートを作りたいものの満足のいく物を完成させられない人や他のプロデューサーと自分を比べて落ち込みがちな人は、動画のTay Keithを参考にバイブスのみを追求してビートを作ってみてはいかがだろうか。