1 of 2018 Selected by CYK
FNMNLの恒例の年末企画、今年は『1 of 2018』を展開。この企画はアーティストやDJ、デザイナー、ショップオーナーなど今年を彩った重要人物たちに、個人的に印象的だった出来事、楽曲、映画、本などから1つテーマを自由に決めてもらい紹介してもらうもの。ベストなものから中にはワーストなものも飛び出すかもしれない、この企画をきっかけにそれぞれの2018年を振り返ってみては?
Nari、Kotsu、Naoki Takebayashi、DJ No Guaranteeによる東京拠点のパーティーコレクティブCYKによる2018年。
Nariの2018年のベストギグ
8月に行ったスウェーデンツアー
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2018年頭、初めての海外でのDJ(韓国ツアー)を皮切りに、もっと日本以外の所でもDJしていきたいという気持ちが芽生えました。
そんな中6月頃に、スウェーデンのHugo君という友達(第一回目のCYKに出てくれました。)からのひょんなお誘いがキッカケで、夏休みを利用してスウェーデンに行きDJをしてきました。
着いたその日から、日本ではあまりお目にかかれないようなアーティストからDJまで色々な人たちに会うことができたし、話すことができた。
1番嬉しかったのはCYKの2周年を大成功に導いてくれたゲストの1人、Baba Stiltzとの出会い。
既にその時期にはブッキングは決まっていたんだけど、やっぱり日本に来る前に直接みっちり話すことができて本当に嬉しかった。スウェーデンという国の“シーン”を知れば知るほど、本当に国境は関係ないなと感じたし、なんなら、音楽のジャンルだの云々の境も必要無いんじゃないかと、現地での人との出会いやDJを通して、身をもって体感できた貴重な体験でした。
来年はCYKの皆と色々な国に繰り出したいなと個人的には思ってます(笑)
2019年の告知
既にいくつか構想は練っていて、CYK周りの人達とは勿論、更にはどんどん視野を広げて各地の素晴らしいDJ達ともっともっとパーティをしていきたいなと思ってます。
2019年だけに向けた事では無いかもしれないけれど、もっともっと面白い事を仕掛けていけるように頑張ります。
Nari
北海道小樽市出身。94年生まれ。
18歳からDJ・オーガナイザーとして活動。
2016年には東京拠点のハウスコレクティブ「CYK」を結成し、
これまで数々のアップカミングなアーティスト達を
招き、パーティを開催してきた。
個人としてのDJでも様々な経験を持ち、2017年にはJames Blakeの「1-800 DINOSAUR」への出演、世界でもトップクラスの人気を誇るフェスティバル「rural」への出演...etcを果たした。
2018年、2度目となる「rural」への出演では最終日の2ndフロアのクローズをCYKで行った。
また、2018年にはCYKとして、韓国ソウル/香港/タイのWonderfruit Festival 2018でDJをしたこと、
ソロではスウェーデンでギグを行ったことも記憶に新しいだろう。
Houseを軸にDisco,Soul,Techno,Break Beats等をブレンドして組み立てて行くセットを是非体感して頂きたい。
Kotsuの2018年のベスト地方
SYN-C feat MAYURASHKA+Kotsu&Arisa Shirota
https://www.residentadvisor.net/events/1146136
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CYKとして今年は海外だけでなく地方にお呼ばれする機会が何度かありました。特に京都と北海道では、そのローカルのクラブを拠点にするDJとご一緒させてもらって、呼ばれた僕らが喰らって帰るという体験をしました。僕が今回挙げたのは京都のTorei、ToshikiによるパーティーSYN-Cで、3月にCYKで出させてもらった半年後の回。West Harlem拠点で粛々と継続しているこのパーティーの熱量と雰囲気、Toreiの2018年ベスト5に入る神がかったプレイ、永遠を感じさせる緻密なToshikiのプレイ。純粋に同世代が作るこのパーティーに恋をし、勇気をもらいました。何より東京じゃない場所で秘密な遊びを出来ることが最高。
2019年の告知
ソーシャルな動きと秘密な遊び。あとはインスタチェックして! (@cyk.tokyo)
Kotsu
1995年千葉県市川市生まれ。
ハウス・ミュージックの同世代コレクティブ『CYK』のメンバーとしてWWW X、CIRCUS TOKYO、Contact等のヴェニューでオーガナイズ。
クルーとしては大阪や京都、札幌などの国内や、タイ、香港、韓国でもギグを敢行した。
また個人的にもDJ BAR KOARAにて『UNTITLED』を毎月(年2回休み)開催し、2018年は年間100本に登る勢いでギグを敢行。
ディスコやハウスのグルーヴに酔いしれる一方、広義なテクノに在るストイックなマシーンサウンドとの対話を繰り返す日々。”レイヴ”への渇望、実験性、越境、シンセサウンドへの愛etc...
その時々の想いに忠実になりつつも現場でのシチュエーションとのバランスを探っていくプレイスタイル。
また、多様化しつつあるあらゆるカルチャーをフラットに再定義しつつDJだけでなく、グラフィックデザイン、ZINE、パーティーのオーガナイズなどあらゆるフォーマットでアウトプットを行なっている。
Naoki Takebayashiの2018年のベストフェス
タイで行われたWonderfruit Festival 2018
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2018年のCYKは国内だとCIRCUS Osaka(大阪・2回)・West Harlem(京都)・PROVO(札幌)、
フェスで言えば長野で行われているruralや横浜でのLocal Green等様々なベニューでギグをさせてもらい、
国外では韓国に2回、香港には1回、そして12月にタイでのWonderfruit Festivalに出演させていただく等
国内外多くのベニューでのギグに恵まれた一年でした。
とりわけ、タイでのWonderfruitで過ごした時間は非常に素晴らしいものでした。
世界の名だたるアーティストの中に僕らがいる不思議な感情と、
僕らが去年から一緒にパーティーを作ってきたLa Mamiesや、ROAM Selectorsとの繋がりも感じました。
僕らのプレイ中も人種を超えて多くのお客さんが踊ってくれて、こちらまで楽しくなり、ビールを飲みすぎました。
2019年の告知
2018年は、CYKがこれまでの2年間で続けてきた一つ一つの事が線で結ばれたなと感じる瞬間が多かったので、2019年もCYKだから出来ることにフォーカスして、多くの人と素敵な時間を作れればと思います。
Naoki Takebayashi
1993年生まれ、千葉県茂原市在住。2018年、Baba StiltzとC'est Quiを招き行ったWWW Xでのアニバーサリーや、2年連続Mall Grabの来日等多岐にわたるパーティーをしかけつつ、韓国・香港・タイの国外や、北海道・大阪・京都・rural等国内でも多くのギグを行なってきたCYKクルーの1人。
DJ No Guaranteeの2018年のベストツアー
CYK feat. Beesmunt Soundsystem Asia Tour
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僕自身は、私事によりCYKのパーティーに欠席することも少なくなかった2018年でした。
そんな事情とも相まって、Beesmunt SoundsystemとのContra→WWW βと続いた2公演、Seoul Community Radio、その間にCYK+Romy MatsでプレイしたPistilでのパーティーと、件の一週間で感じた高揚感は忘れ難いです。DJ/パーティーをやっていて良かったと思う喜びも緊張も悔しさも、全てが詰まっていました。
ソウルの友人C'est Qui、後にBaba Stiltzとのツアーを共にしますが、彼女らをはじめソウルのシーンとの交流も密になるきっかけとなり、今と未来に繋がっています。
Beesmunt SoundsystemのWWW βでのプレイとオーディエンスの一体感、フロアに漂う親密な空気とグルーヴへの没入度合いの塩梅も、狙ってつくれる良さ以上のものがあったのではないでしょうか。上手く言えないのですが、誰もがパーティーに対して誠実な夜だったと思います。
2019年の告知
CYKというプラットフォームは、ありがたいことに、思っていたよりも大きくなっていきました。僕らだからこそできることにチャレンジしたいと、今メンバーで話し合っているところです。近々、具体的な告知ができるかと思います。
DJ No Guarantee
1993年生まれ。東京にてDJを開始、大小様々なベニューでのプレイを経て、現在は地元・滋賀県の湖畔で暮らしている。伝統的なハウス・ミュージックを広義に再解釈する折衷主義者であり、東京拠点のパーティーコレクティブ・CYKを仲間たちとともに主催する。