ベストサマーチューン 2018 Selected by Tigerdisco
FNMNLの夏の恒例企画『ベストサマーチューン』。アーティストやブランドデザイナー、ショップオーナーなどの方々が、思い思いの2018年の夏の1曲をピックアップ。暑すぎる今年の夏のお供に選ばれるのは、一体どんな楽曲たち?
ディスコミュージックをベースとした韓国のDJクルー『East Disco wav.』所属のDJであるTigerdiscoの今夏の1曲。
achime - "Pathetic Sight"
コメント
20018年ではなく2010年にリリースされた曲ですが、私にとって夏を代表する一曲と言えば、韓国のバンドachimeの Pathetic Sightという曲です。
歌詞にも描かれているひと夏の情景は、時代や国を問わず誰しもが映画のワンシーンで観た事があったり、あるいは実際に経験をした特別な記憶だったりが思い出されるような曲だと思います。そうゆう夏の記憶って、あるでしょう?
もっと歌詞に沿って話をすると、屋根を開けたマスタングに友達と乗って、海辺が見える真夏の二車線道路沿いを走るその時間は、全ての不安や心配から解放された楽しく輝かしい瞬間であるような、そんな情景が浮かび上がります。(実際にこの曲のベースとなった短編小説ではマスタングとかではなく、古いジープでしたが)
間奏で鳴り響くギターから展開されていく曲の後半では、到着した海辺で楽しいひと時を過ごすと共に、いつかは訪れてしまう夏の終わりをよく表現しています。
また、目を瞑って歌詞に触れれば、まるで目の前にスクリーンがあるように映像が浮かび上がり、立体的に夏の香りを感じるとれるような気がします。
頭で考えるのではなく、心で考える人々に向けた彼らが聴かせてくれる ”永遠に消えることはない青春のパノラマ” をよく表し、私が一番好きな歌詞でもある一文を紹介して終わろうと思います。
ー背中まで迫ってきた別れの影は、一定に刻む時計の秒針の間に、胸が痛むように激しかった日々、泡と共に壊れた思い出は砂浜に残したままー
Tigerdisco
ディスコミュージックをベースとしたDJクルー”East Disco wav.”所属のDJ。
オリジナルディスコと共にFUNK、Italo Disco、NU Disco、80's ジャパニーズポップ、コリアン オールドポップをミックスプレイする。
EDW主宰のパーティーやライブストリーミングチャンネルSCR(Seoul Community Radio)への出演など、幅広く活動し、古き良き音楽の美しさを伝え続ける。