日常的にライブに行くと長生きできるという論文が発表

日常的にライブなど音楽イベントに行くことで寿命を延ばすことができるという内容の論文が発表された。

行動科学者でイギリスのゴールドスミス大学の教授であるPatrick Faganがイギリスの企業O2の委託で行なった研究によると、20分の間コンサートに参加することによって幸福の感情が21%も増加するという。それは、自己肯定感の高まりや他者との繋がりを実感することによるものだということである。幸福の感情は、犬の散歩では7%、ヨガでは10%増加するということから、コンサートによって得られる効果の大きさが分かるだろう。

研究によると、2週間に1度の頻度でコンサートに参加することで寿命が9年間延び、精神的な刺激はライブ中に75%も上昇したという。さらにブリティッシュコロンビア州に住む67%の人が、ただ家で音楽を聴くよりもライブに行く方が幸せだと回答。人と体験を共有することが、幸福度にとって重要であることがわかった。

この研究を主導したO2の代表責任者Nina Bibbyは、「好きなバンドやアーティストのライブを見ることがどれほど良いことであるかというのはみんな知っていることでしょうが、今私たちは科学的な確証を得ました。人生には私たちが取り扱うPriority Ticketsが無くてはなりません。O2の顧客は、毎年イギリスの350以上の会場で行われる5000以上のライブにアクセスすることが出来ます」とコメントしている。

上記のコメントから分かる通り、O2はイギリスのライブスペースの運営やチケットの販売を行う企業であり、この研究自体は眉唾なところがあるかもしれないが、リスナーにとってコンサートに行くことで幸福な感情が起こるのは確かなことと言えるかもしれない。長生きをしたいという方は、これまで以上にライブやイベントに足を運んでみてはどうだろうか。

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