「ダイエット」という表現に科学的根拠がないとして、米国でコカ・コーラやペプシが集団訴訟を起こされる
アメリカの炭酸飲料業界の巨人たち"ビッグ・ソーダ"とも呼ばれる、コカ・コーラ、ペプシ、そしてドクターペッパー・スナップル・グループであるが、これらの企業がいま訴訟に直面している。
ニューヨークで別件ごとに提出された集団訴訟のファイルによれば(ClassAction.orgから確認することができる)、コカ・コーラ、ペプシ、ドクターペッパーは、「ダイエット」という表現をカロリー減を表す言葉として用いているが、これはアスパルタームを砂糖の代わりとして使用していることから「事実でない、誤解を招く、不法なもの」であるとして、集団訴訟の対象になっている。
それぞれの訴訟ケースにおいて、原告はアスパルタームなどの人工甘味料は「体重増加や肥満や糖尿病、心臓血管病などのリスク」につながり、これは「ダイエット」という言葉による体重の減少の「暗示」とは真逆のことである、という「科学的証拠」を根拠に主張を行っている。
申し立てによると、すべての原告(一つの訴訟につき2人)は、飲料会社による「ダイエット」という言葉を用いた宣伝のせいで「ダイエット飲料はカロリーを欠いているため体重の健康的な管理に貢献するもの」だという勘違いが生まれ、人生の大部分において「ダイエット」商品を消費し続け長年に渡り肥満に悩むこととなってしまった、という主張をしているようである。
アメリカにおけるノンアルコール飲料業界のための利益団体・米国飲料協会(ABA )はダイエット・コークやダイエット・ペプシなどといったゼロ・カロリー飲料が体重増加につながるという主張を否定し、ダイエット効果を支持するためのいくつかのリサーチを引用している。
ABAの広報局の副代表・William Dermodyは「ゼロ、もしくは微量のカロリーを含むだけのダイエット飲料は、これまで幾度にもわたり人々のダイエットの手助けとなってきました。このようなメリットのない法的訴訟に対して、私たちが自信を持って商品たちの側に立つのはこれが理由です。」と話し、「私たちの立場を支持してくれるもの」として3つの異なる研究結果を提示した、とMUNCHIESは報じている。
3つの研究については以下から確認することができる。
The Low-Down on Low-Calorie Sweeteners
Facts about Low-Calorie Sweeteners
High quality research consistently shows benefits of low calorie sweeteners’ use in weight control