2Pacについての発言でバッシングを受けた民主党のハリス副大統領候補を彼の遺族が擁護
アメリカでは先日、大統領選に向けた副大統領候補同士の討論会が行われた。トランプ陣営のマイク・ペンスとバイデン陣営のカマラ・ハリスとの討論は大きな注目を集めたが、同時にハリス副大統領候補がとある発言をきっかけに、また別の話題を呼んでいた。
ハリス副大統領候補は以前「2Pacは今生きている中でお気に入りのラッパー」と発言しており、当然2Pacは1996年に命を落としているため各所から突っ込みを入れられることとなった。これを受けてトランプ側の選挙運動顧問が「ハリス上院議員のお気に入りのラッパーTupac Shakurのライブのチケットを取っておきますよ。私は個人的にはBiggieのファンなのですが、もし彼がまだ生きているのならば、我々はチケットを取るでしょうね」と揚げ足を取る、といった珍事にも発展。
彼女が実際には2pacのファンでは無いのではないか、という見方が広がる中、Complexによると今回、2Pacの義理の兄弟であるMopreme Shakurがハリス副大統領候補を擁護した。
彼は「私たちは、トランプが黒人やブラウンのコミュニティに対して敬意を欠いていることを知るべきです」とトランプを批判しており、またハリス上院議員の揚げ足を取る形で「2Pacのライブのチケットを用意する」と発言したトランプ陣営の選挙運動顧問に対しても「遺族への無礼である」と抗議の意を示している。一方でハリス副大統領候補については「副大統領候補が良い音楽の趣味を持っていることは喜ばしい」と述べているほか、「彼女はオークランド出身なので、2Pacのファンであっても不思議はありません」とも語っている。
ハリス副大統領候補の2pacについての知識がどれほどの物なのかは分からないが、少なくとも2Pacの遺族にとっては彼女が2Pacの音楽を聴いていることは喜ばしいことであるようだ。大統領選の展開にも引き続き注目である。