YBN Cordaeが人種差別への抗議運動の最中に逮捕される
警察による黒人に対する暴力への抗議活動が世界的な規模に発展し、現在に至るまで各所でデモなどの運動が行われている昨今。そんな中、アフリカ系アメリカ人の女性Breonna Taylorさんが自宅で就寝中に警察によって射殺された事件への抗議デモに参加していたYBN Cordaeが、警察により逮捕される事態が起こった。
Complexによると、YBN Cordaeは今週火曜日、ケンタッキー州ルイビルでBreonna Taylorさんを殺害した警官の逮捕を求めるデモに参加。しかし、その最中にYBN Cordae、NFLチームヒューストン・テキサンズに在籍するKenny Stills選手を含む86人が警察によって逮捕された。
抗議活動自体はあくまで平和的な物で暴力た略奪行為などは見られなかったが、当局によると逮捕された86名はケンタッキー州の検事総長Daniel Cameronの住宅の付近で抗議を行なっており、警察によって不法侵入であるとの判断を受け逮捕されるに至ったという。
さらにDaniel Cameron氏はBreonna Taylorさんの死については「徹底的に公正な調査を継続する」としながらも、抗議活動について「我々の真実に対する追及を変えるものではない」「正義は不法侵入で達成されるものではない」などとコメントしている。
当然YBN Cordaeの逮捕に対してはファンなどを中心に反発が広がっており、昨日には#FreeYBNCordaeがTwitterのトレンドとなった。また、YBN Cordaeと交際している大阪なおみ選手は「彼らは抗議したことを理由に人々を逮捕している。こんことはおかしい」と、デモに参加した人々が不当に逮捕されることについての批判をツイートした。
They’re really arresting people for protesting, that’s crazy.
— NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) July 15, 2020
検察局長や当局の姿勢、また逮捕自体も正統であるとは到底言えないが、まずはYBN Cordaeを含む今回逮捕された人々の一刻も早い釈放を願うばかりだ。