ZeebraとZORNが戦争に向き合い新たな楽曲制作に挑む NHKスペシャル『戦火の時代に紡ぐ歌 PASS THE MIC』が放送

NHKスペシャル『戦火の時代に紡ぐ歌 PASS THE MIC』が8/18(月)に放送される。

この番組ではZeebraとZORNの2人が、戦後80年を迎え少しずつ遠くなっていく「戦争」を我がことに引き寄せられないかと新たな楽曲制作に挑む。

戦災孤児となった鈴木さんの話を聞くZORN

地元葛飾での暮らしや、父として3人の娘を育てる日々など、等身大で身近なテーマをリリックに紡いできたZORN。今回、80年前に地元で起きた「東京大空襲」、そして「戦災孤児」となってしまった方々に強い関心を持ち、当事者の体験談を歌詞にする楽曲の制作に乗り出した。

当事者が年々減少し“記憶の継承”が課題となる中、戦争を体験した方々の「声なき声」を未来につなぐことがヒップホップアーティストとしての自分の役割だと語る。トラックには、2010年に他界した世界的なプロデューサー・Nujabesの楽曲を使用。Nujabesのトラックに日本語ラップが乗せられるのは初めてのことであり、遺族の了承を得て実現することになった。

HIPHOPはそもそも「声なき声」を拾い上げてきた音楽。
80年前の戦争を体験された方がどんどん少なくなっていくなかで、
誰かが今伝えないと、それが無かったことのようになってしまうような“声”
。その声を自分も語り継いでいければという思いで、曲を制作した。(ZORN)

Zeebraは「同じ時代を生きる者として、現代の戦争に向き合いたい」との思いから、パレスチナ、ウクライナのラッパーとコラボし、楽曲の制作に取り組んだ。リアルタイムで戦火を生きるラッパーが“戦争によって何を奪われたのか?”を歌に込め、人々が置かれた現実を可視化する。

戦火に生きる各国のラッパーたちと交流して、

彼らの濃い経験や実情をとにかく吐露してもらいたいと考えながら、曲作りに挑んだ。

曲を聴いた一人一人が、“戦争”を自分事として捉えられるきっかけになれば。

そして、明日の戦争を一つでも少なくすることにつながってくれたらなと思う。(Zeebra)

Info

NHKスペシャル 「戦火の時代に紡ぐ歌 PASS THE MIC」
8月18日(月) 午後10時45分~11時34分(49分)

RELATED

ZORN主宰のAll My HomiesとVansによるコラボコレクション第二弾

ZORNが、自身が主宰するレーベル「All My Homies」とVansのコラボレート・コレクションの第2弾を発表する。

山田健人によるラジオ番組『THE PLAYBACK』にZORNがゲスト出演 | 新曲"戦争と少女"に込めた想いを語る

映像作家でミュージシャンの山田健人によるJ-WAVEで放送されているレギュラー番組『THE PLAYBACK』に、ZORNがゲスト出演する。

All My HomiesがZORNとOZROSAURUSの2マンライブを日本武道館で来年開催

ZORNが主宰するレーベルAll My Homiesが、所属するZORNとOZROSAURUSのツーマンライブ『Family Day』を来年2月に日本武道館で開催する。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。