【イベントレポート】FORUM SESSIONS supported by SPACE SHOWER TV|CreativeDrugStore、なきごと、KUZIRA、アサノソラ

adidas OriginalsがスニーカーFORUMキャンペーンの新プログラムとして、音楽ライブ配信企画『FORUM SESSIONS supported by SPACE SHOWER TV』を8月12日(木)、15日(日)、19日(木)に開催した。

今回のイベントにはCreativeDrugStore、なきごと、KUZIRAの3組が参加。さらにオーディションを通過し見事にラストステージの座を勝ち取ったアサノソラも登場した、熱のこもった配信ライブの様子をレポートしていく。

CreativeDrugStore

当日はBIM、VaVa、in-d、dooooが登場し、FORUMの世界観で飾った、原宿のアディダスブランドコアストアでライブが行われた。ライブのスタートは、dooooが自身がクリエイティブする”人肉シリーズ”のMPCをリズミカルに操りながら"Just Another Day"を披露し、会場をCreativeDrugStoreの世界観に一変させた。

スタートの勢いを殺すことなく、VaVaが"悲しいAkon"をadidasのウェアを眺めその世界観に浸りながら披露し、終わりには「For finger adidas FORUM !」と締め、BIMにバトンタッチ。

パワフルなムードの中始まったBIMの"Veranda"では全員がリズムにのり、仲間と遊んでいるかのようなリラックスしたムードが流れ「STUTS beats CDS in the adidas 原宿」とラップし、この後に続くライブパフォーマンスを期待させた。

in-dは階段の下に座り"weekday"を歌いはじめ、「ここはadidas 足元はBLUE」と、足元のブルーのFORUMを指差しながら特別なリリックを披露し、メロウなリズムの奥にある本人の熱が、メンバー・配信の視聴者を、アツく盛り上げた。

ライブをありのままに楽しむ中、7曲目の"VIEW"を歌い終わった後に「これいい曲だね、いい歌詞だったね。」とトークし、改めてそれぞれの心に自分たちの歌が響いた様子が伺えた。

ライブ中盤ではVaVaとBIMが肩を組みながら自然体で楽しみ、皆で踊る様子、BIMは「なんか最近、大輔が引っ越ししちゃうって連絡がきて、傷心中のBIM」と地元の友人についてプライベートな話を始めたりと、独特なムードに引き込まれた。

"Virtual Luv"のイントロが始まると「BIM手伝って」とVaVaの問いに対し、BIMが「Let'Go!」と歌い始め、普段では見られないセッションも披露、続くようにin-dとdooooも参加。曲の終わりは「調子どう?adidas」とクールに締めたのも、アツすぎない彼らの個性が現れていて印象的だった。

終盤に差し掛かると"On My Way"を伸びやかに披露するin-dの脇で、BIMやVaVaもそれぞれが歌いたいタイミングでマイクを持ち、座って音楽を楽しむdooooにVaVaが近づいたりと『FORUM SESSIONS』でしか見られないようなパフォーマンスを見ることができた。曲が終わり、BIMは常田大希がモデルのFORUMの新作を持って、in-dに「この靴どうよ」と質問するとin-dは「やっぱりFORUMが一番いい」と話し、adidasファンへのサービスも欠かさない一面も見え、視聴者は彼らの足元に釘付けの様子だった。

ライブのフィナーレを飾るBIMの人気曲"Bonita"が流れ始めるとメンバー全員の盛り上がりも最高潮に達しVaVaはFORUMを首からかけ音楽にノリ、今回の『FORUM SESSIONS』でしか見られない新しいスタイルを披露した。

最後はCreativeDrugStoreらしく、それぞれが別々の方向を向きながら自由なスタイルで幕を閉じた。FORUMが掲げる「キミを響かせろ」というメッセージのもと、4人がそれぞれ自由なスタイルでサウンドを響かせ、約1時間に渡るライブで、FORUMの世界観をそのまま体現した印象的なライブとなった。

なきごと

配信ライブを今まで数回しか行ったことがなかったなきごとが、画面越しの観客に向けて、熱が伝わるような想いを込め楽曲を披露。冒頭のMCでは、今回の『FORUM SESSIONS』が掲げるコンセプト「キミを響かせろ」について、「なんでもありな時代だからこそ、自分の思う道を進んでいっていいと思っています。自分もまだまだ夢の途中なので、一緒に歩んでいただけたらなと。」と、平均年齢23歳ながらも自己表現をしながら、活躍するなきごとだからこその想いを語った。

1曲目は、なきごと結成当初から披露しているメンバーにとっても思い出の曲である"癖"に続き、2曲目の"合鍵"もしっとりと歌い上げ、観客を魅了。

3曲目は雰囲気がうって変わり激しいドラムサウンドから、"忘却炉"をパワフルに歌い上げ、パフォーマンスを通じて、まるで観客がいるかのような熱気が感じられた。そして、adidasと近い楽曲名だからこそ、FORUMで飾られたアディダス ブランドコアストアのFORUM SESSIONSで演奏をしたかったと、新曲"D.I.D."も特別に披露した。

水上えみりがFORUMで飾られたステージを這うように動き周り、足元を彩るFORUMからも雰囲気が相まって、ステージと一体化していた。結成して初めて作成したなきごとの原点である楽曲"メトロポリタン"も披露。配信LIVE中には観客からもコメントで溢れかえり、画面越しの観客と一体感を感じるパフォーマンスでボルテージを上げていく。

ボーカル&ギターの水上えみりから、「どうしても面と向かって伝えたいことがあるのに、面と向かってどうしても言えない言葉があって、もう会うことができなくなった人がいる。面と向かって会えないからこそ音楽の力を使ってその人の元にこの曲が届けばいいなと思っています。表現って実はすごく個人的でいいんじゃないかなとおもっていて、あなただけが思う受け取り方で、個人的な受け取り方で良いと思います。最後の曲どう受け取ってもいいです。ただ大切な人に会えるうちに伝えたいことは伝えたいです。後悔しないように最後の曲に込めて歌います。」と、自身の伝えたい強い想いとともに「深夜2時とハイボール」をラストに披露。

ライブを通じて、ステージや画面越しで見ている観客に対して感謝の気持ちを述べ、今夜が良い夜となるように、またどこかで会える日が来るようにとライブを締めくくった。

KUZIRA

ライブは生でないと演奏したくないという強い信念があったからこそ、配信ライブでのパフォーマンスを断ってきたKUZIRA。このコロナ禍でライブに来られない人や、どうしても外に出られない人がいる中でKUZIRAも今やりたいことを純粋にやりたいという想いが募り、今回の『FORUM SESSIONS』での初配信ライブを決意。配信ライブではあるが、いつもの生ライブと変わらず楽しく見てほしいと強い願いを込めてLIVEはスタート。

『FORUM SESSIONS』が掲げる「キミを響かせろ」というコンセプトについては「かっこいいって思ったら誰でもできるのがパンクの良さだと思います。僕らを見てバンドやりてえなぁって思ってくれたら嬉しいですね。」と3ピースメロディックパンクバンドとして、自己表現をし続けるKUZIRAだからこその想いを語った。初めに披露した曲は"Spin"。リズミカルなテンポの良い曲だからこそ、観客のテンションも1曲目から最高潮に。

続けてノンストップで"In The Deep"、"Blue"と披露し、楽曲だけでなくリズミカルで贅沢な曲展開に、配信を見ている観客からも「最高!」「踊り狂いたい」興奮を抑えられない様子。

爽やかに歌い上げた4曲目の"Snatch Away"では、末武竜之介と熊野和也が動きもシンクロするほどの見事なハモりを見せ、最後はメンバー3人全員で向かい合って曲を締めた。

そして、5月26日にリリースをした1stフルアルバム『Superspin』から"Change"を披露し、ファンからはまさかこの曲が聞けるとはと喜びと驚きの声が溢れる様子も。

続けてライブで演奏すると必ず盛り上がる"Clown"を披露すると、画面越しに踊るファンが続出するほどの盛り上がりを見せた。配信ライブでも生ライブと変わりなくファンを熱狂させるKUZIRAの姿が間違いなくそこにはあった。そして、間髪入れず末武竜之介から「配信ライブであってもメロディックパンクやるわ!」と"Bye For Now"が始まり、ファンから「ありがとう」と感謝の言葉が溢れた。

途中のMCでドラムのシャー:Dは「初めての配信ライブに緊張する」とコメントを残したものの、8曲目の"The Weak"ではカメラ目線のファンサービスたっぷりの姿も見せ、KUZIRAの堂々としたライブで圧巻のパフォーマンスを披露。

新曲"Sad (Regrets)"も披露し、今までと雰囲気を変えしっとりと歌い上げ、ファンの心を響かせた。ライブの締めくくりには、末武竜之介と熊野和也から、今回初めて行った配信ライブに対して、「スタジオみたいだけどライブみたいな不思議な感じがして、配信ライブをやってみてよかった。」と感想を述べ、
「いつもライブハウスでライブをしているが、配信ライブを見ているライブに来たことがない人や今までフェスのみに来ていた人にも、早くコロナが明けてライブハウスで盛り上がれることを願っている」と、最後は"Backward"とKUZIRAが野外フェスでやりたいと願う"Together Forever"で締め、この曲をみんなで声を出して歌える日が早く来てほしいと観客を熱狂と感動で包んで幕を閉じた。

アサノソラ

ラストのステージを飾るのはオーディションを勝ち抜き、そのチャンスを自らの手で掴み取ったアサノソラ。7歳でダンスを習い始めたことがきっかけで音楽に興味を持ち、高校2年生の頃に楽曲制作をスタートさせたという彼は、落ち込んでいても自分の音楽を聴いて前向きになってもらえるような力を与えられるアーティストになりたいと語った。

コロナ禍の状況もあり楽曲を制作しても中々ライブパフォーマンスを出来ていないという彼は、この貴重なステージへの出演を「とても幸せ。全力でパフォーマンスをするので宜しくお願いします。」と率直な思いを話すと、軽快にライブを披露していった。

終盤、初めて披露するというラブソングでは地元のラッパー・Larkと息の合ったステージを見せ、勢いそのままに最後の楽曲を歌唱、曲を重ねるごとに自信をつけていく姿は堂々たるもの。歌唱後は深々とお辞儀をして、この特別なステージへの感謝を丁寧に伝えた。

「キミを響かせろ」というメッセージとともに、自分らしい表現を続ける人をセレブレイトするadidas OriginalsのFORUM。多種多様な出演陣たちによるクリエイティブなステージは、スタイルを再定義するオープンマインドに溢れ、無限の可能性を見せつけてくれた。次世代クリエイターたちの足元を彩るFORUMとそれぞれの音が共鳴したライブは、視聴者へ刺激を与えたに違いない。

Info

FORUM SESSIONS

https://shop.adidas.jp/forum_sessions/

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