Kanye WestがPharrell Williamsとの対談でマイケル・ジャクソンの功績とメディアによるバッシングについて語る
ここ数年はトランプ大統領の支持を表明、また奴隷制についての発言によって大きな批判を浴びるなど常に物議を醸し続けながら、キリスト教への傾倒を強め「Sunday Service」といった試みで話題を読んでいたKanye West。先日は「Black Lives Matter」ムーブメントと共に、ミネアポリスで警官に窒息死させられたジョージ・フロイドさんを含む警官によって殺害されたアフリカ系アメリカ人3人の遺族に合計200万ドルを寄付していたが、そんな彼がi-Dのインタビュー記事に登場。Pharrell Williamsとの対談を行なっている。
Complexによると、Kanyeは先述の記事の中で自身の言動を取り上げるメディアの姿勢をマイケル・ジャクソンに対するそれと重ね合わせている。彼はPharrellに対し「俺たちは、俺たちのヒーローをどんな会社にも引き裂かせちゃいけないんだよ。The Shade Roomでも、ソーシャルメディアでも、ドキュメンタリーでもダメなんだ」と、形はどうであれメディアにカルチャーヒーローのイメージを台無しにするような取り上げ方をさせてはいけないという主張を行った。
続けて彼がマイケル・ジャクソンから受けた影響について触れ、またPharrellの音楽がシーンにもたらした功績を「マイケル・ジャクソンが前にやったように、壁やドアを壊したように感じたんだ。ある意味ではマイケル・ジャクソンに似ていて、彼が秘密にやっていたような、超ギャングスタなことをやっていたんだ。彼はMTVでエルヴィス・プレスリーの娘にキスしたんだよ。マイケルは俺たちがすべきこととしてプログラムされた物とは違うことをやっていた。ビートルズのバックカタログを買ったり。それがマイケル・ジャクソンだったんだ」と、Pharrellをマイケル・ジャクソンと重ね合わせると共に、マイケルがいわゆるブラックコミュニティにおける壁を取り払った功績を高く評価している。
マイケル・ジャクソンは生前の児童に対する性的虐待の疑惑を散り上げたHBO制作のドキュメンタリー『リービング・ネバーランド』が放送されたことによって大きな物議を呼んだことも記憶に新しい。恐らく今回のKanyeの言葉もドキュメンタリーの公開に伴うマイケル・ジャクソンに対するバッシングを受けての物であるはずだが、Kanye自身もメディアの報道によって絶え間なく議論を呼び続ける存在であるだけに、自らと彼の姿を重ね合わせている部分もあるのだろうと推測出来る。
i-Dに掲載されたKanye WestとPharrell Williamsの対談はこちらから読むことが出来る。