"DHL"のプロデューサーであるBoys NoizeがA$AP Rockyを通じてFrank Oceanと出会ったことを明かす
00年代を代表するドイツ出身のエレクトロアーティスト、Boys Noize。最近ではFrank Oceanの久しぶりにリリースされた新曲“DHL”やA$AP Rockyの“Babushka Boi”にプロデューサーとして参加するなど、シーンを跨いでの活躍が目立つ彼がFrank Oceanとの楽曲制作を振り返っている。
Complexのインタビューに登場したBoys NoizeはFrank Oceanとの出会いについて、「俺達はA$AP Rockyを通してベルリンで会ったんだ。Rockyと“Babushka Boi”を作っていた時に、Frankが現れたんだ」とA$AP Rockyを通じて、Frank Oceanと出会ったことを明かした。彼は加えて、「RockyとFrankは元々友達だったみたいで、(スタジオに来る)その時まで何をしていたのかは分からなかった。俺はFrankの大ファンだったから、同じ部屋の中で一緒に作業できてとても幸せだったよ。この経験は俺のアーティストとしての哲学の一部だよ」と語っており、Frankとともに楽曲を制作出来たことの喜びを露わにした。
また、Boys Noize曰く、2018年の冬から“DHL”の制作は始まっていたそうで、「その曲(“DHL”)の前半は一緒に作ったものなんだ」と話す彼は自身の音楽に対する考え方について、「俺が思うに(楽曲の)最も重要な部分っていうのは、最初の雰囲気とアイデアなんだ。俺が曲をプロデュースするとき、それは常に進化していくんだ。個人的には曲の上にアイデアを付け加えていくのが好きなんだ。それがあの曲(“DHL”)でも起きたんだ。何かを作って、しばらくの間それと一緒に生活して、呼吸させるんだよ」と独特な表現で語っている。
ちなみに“DHL”はこれまでのFrank Oceanの楽曲に比べて、エレクトロ要素がかなり強いものになっているが、W MagazineのインタビューにてFrankは「俺はずっとクラブだったり、沢山の色々なナイトライフに興味があったんだ」と語っており、続けて「だから今俺が見ているものはデトロイト、シカゴのテクノやハウス、フレンチエレクトロって言ったようなシーンに関係しているんだよ。あと、俺はニューオーリンズで育ったから、俺にとって1番近いナイトライフはニューオーリンズバウンスだったし、トレンドだったよ」と様々なジャンルのエレクトロミュージックへの興味を明言していた。
今回、見事な化学反応を見せたFrank OceanとBoys Noizeだが、2人がそれぞれ今後どのような音楽を我々に届けてくれるのか今から非常に楽しみである。