Cardi B、T.I.、Chance The Rapperらが審査員を務めるラップオーディション番組『リズム+フロー』がNetflixで配信開始
Cardi B、T.I.、Chance The Rapperの3人が審査員を務めるラップオーディション番組『リズム+フロー』が、10月9日よりNetflixで配信開始となった。
『リズム+フロー』はLA、ニューヨーク、アトランタ、シカゴの4箇所で若手のラッパーたちを募り、各地の審査員たちに認められた者のみがLAで楽曲制作やレコーディング、ライブなどに取り組むという内容。
審査員3人は各々が親交の深い地元のアーティストを訪ね、彼らが注目する若手ラッパーを発掘してゆく。例えばLAを舞台とした第一回でT.I.が訪ねたのは、今年4月に命を落としたNipsey Hussle。彼の下でラップを学ぶ学生の中から、INGLEWOOD Ⅳというラッパーがスカウトされた。またCardi BはLAのレジェンドであるSnoop Doggのスタジオを訪れ、彼にゲスト審査員のオファーを出す。Chance The Rapperは盟友Anderson .Paakに会いに行き、彼に紹介された女性のラッパーRae Khalilをオーディションに出場させると決める。アトランタを舞台とした第三回ではKiller Mikeが経営するバーバーThe SWAG Shopで若手ラッパーをスカウトするなど、地元に深くコミットし続けるOGたちが認めた知られざるアーティストが出演するのも大きな見所だ。
オーディションに挑むラッパーたちは個性的な人物ばかり。例えばLAでのオーディションに参加したメンバーの中でも、Rae KhalilはNew York Timesで初の黒人記者で公民権運動にも関わったジョージ・グッドマンを祖父に持ち、D Smokeという出場者はギャングから足を洗い高校でスペイン語と音楽の教師を務める。他にも多くが過酷な環境で育ち、ラップに全てをかけている人々だ。亡くなった父へのリスペクトを込めてスーツ姿でステージに立ち、紳士的な見た目から想像もつかないハイフィーなスタイルを見せるOld Man Saxonなど、オリジナルなスタイルの片鱗を見せる者も多い。
Cardi B、T.I.、Chance The Rapperたち審査員はライミングやフロウ、リリックといったラップの基本的な技術から、ステージ上での動きやカリスマ性、ファッションセンス、実際に売れるかどうかなど様々な側面を厳しく審査する。時には非常にレベルが高いパフォーマンスを見せたラッパーに「内容がダークすぎる」として難色を示すこともある程だ。出場者も楽屋内でお互いに自身のバックグラウンドや大会に向けた意気込みを語り合い、結束が深まってゆく様子が見られる。
LAに続くニューヨークのオーディションではゲスト審査員にFat JoeとJadakissが出演し、アトランタではBig BoiとQuavo、シカゴではTwistaとRoyce Da 5'9''が登場するなど、次回以降も各地のレジェンドたちによって出場者たちが次々と絞り込まれてゆく。現在配信されているのは第一回から第四回のオーディションの模様のみだが、続くエピソードではオーディションを勝ち上がったラッパーたちがサイファーやラップバトル、MV撮影など様々な要素でしのぎを削ってゆくようだ。
ラップファンは必見の『リズム+フロー』はこちらから観ることが出来る。
INFO
Netflixオリジナルシリーズ「リズム+フロー」
独占配信中