Lloyd Banksが新作を求める声に「もう誰も俺のことは見てない」と返答

日進月歩のヒップホップシーンでは、毎日のように新たなラッパーが現れては消えてゆく。そんな中でモチベーションを保ち続けることはやはり難しいのだろう、元G-UnitのメンバーであるベテランラッパーLloyd banksの少し寂しくなるような発言が話題となっている。

Complexによると、Lloyd Banksは自身のTwitterにて「ようBanks、俺たちファンは手に負えないこともあるし、時には恩知らずになることもある。でも、もう一度アルバムを出して本当のファンを祝福しないか?」と新作を求めるファンの声に対し、「現実を見ようぜ…もう誰もBanksのことは見てないよ」と返答。以前ほどの注目を集められなくなったことで、楽曲を作るモチベーションが失われてしまったことを仄めかした。

さらに同じ日、別のファンがLloyd Banksのアルバム『THE HUNGER FOR MORE』のサイン入りCDの写真をアップロードし「自分でこのアルバムのデラックスバージョンを持ってないの?Toad’s Place(コネチカット州のライブ会場)でサインをしてくれて抱きしめてくれたよな」とリプライしたところ、「いや。一つでも持ってたら良かったけどな」と、もはや自身のCDも持っていないことも明かしている。

Lloyd banksはTwitterで似たような発言をたびたび行っており、以前も「もう注目されたくない」とツイートした他、自身を賞賛するファンの投稿をリツイートした後に「撤回した方がいいよ」と発言するなど、自信を無くしたような様子を見せていた。

後にこれらのツイートを心配するファンに対し「ごめんな、ただの冗談だよ!みんなと話していただけだ」と明るく返答しているものの、彼の内心は窺い知れない。

自身の存在が若い世代から忘れられつつあることに落ち込んでいる様子のLloyd Banks。しょんぼりとしたベテランの姿はなんとも切ないが、この機会に彼の楽曲をもう一度聴き直し、再評価してみてはいかがだろうか。

RELATED

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。