Lupe Fiascoが「コカインの使用には健康上のメリットがある」と発言
先週、メキシコでコカインの娯楽使用を許可するよう裁判を起こしていた男性二人に対し「コカインの所持、持ち運び、使用」を認める判決が下され世界的なニュースとなった。上級裁判所を通過していないものの異例の事態となったこの判決は物議を醸しているが、それを受けてLupe Fiascoがコカインを使用することに健康上のメリットがあると発言し話題を呼んでいる。
XXLによると、先週末にLupe Fiascoは自身のInstagramを更新。メキシコでの判決について「彼らが全てを合法化するならば、ウィードの次はコカインだ。仕事を失うこともないし、ウォール街がドープゲームに動き出す。みんなはこれから何をする?」と綴った。
続けて「実際、コカインは医療の専門家や病院で、口や鼻や喉の粘膜を麻痺させるなど特定の処置に使われている。あれは麻酔薬だから、塗布後1、2分で素早く麻痺するんだ。コカインは血管を収縮させて、出血や腫れを抑える効果もある。みんなは既に使っているけれど、まだ…これは俺を幸せにするものだ。色々な理由でみんなは理解出来ないから、俺は自分の理由を自分の中で守り続ける」と、コカインが医療の現場で使われていることを指摘し、一概にコカインを批判する多くの人への反論を試みている。
強い麻酔作用を持つコカインを娯楽目的で使用することに健康上の害が無いと言い切ることは出来ない上に、メキシコでの判決は麻薬戦争で多くの命が奪われマフィアが強大な権力を握っている背景があってこそのものだ。しかし一方で節度を持って使用すれば健康被害を軽減できるという説もあり、ここ日本でもコカインの所持で逮捕されたアーティストが大バッシングを受け作品が回収、配信停止されるなど不必要な制裁を受けるような現状もあるため、薬物使用=絶対的な悪と盲目的に決めつけるのではなく複合的な議論が必要になることは確かだろう。
いずれにせよ、Lupe Fiascoが言うようにマリファナに続いてコカインの使用も徐々に認められていく社会が今後は訪れるのだろうか?