トランプ大統領がA$AP Rocky解放のためスウェーデンに使節を送ったことが明らかに
今月の初めにスウェーデンで一般人と乱闘騒ぎを起こし、逮捕されてしまったA$AP Rocky。その後数週間の勾留を受け暴行罪で起訴されてしまった彼を解放するため、トランプ大統領が新たな動きを起こしたようだ。
以前Kanye WestとKim Kardashian夫妻の要求に応えスウェーデンの首相と電話会談を行ったものの十分な成果を得られなかったトランプ。XXLによると、大統領はRobert C O’Brienという直属の使節を今週火曜日にスウェーデンへと派遣したという。O’Brien氏はNew York Timesに対し「大統領に、スウェーデンに行ってアメリカ市民をサポートするよう頼まれました。彼らが家に帰るまで私はここにいます」と語っており、A$AP Rockyらが釈放されるまでスウェーデンへの働きかけを続ける意志を表明している。
スウェーデンの首相であるステファン・ロベーンと話し合いを行った際は「良い会話が出来た」としていたトランプだが、その後A$AP Rockyが起訴された際には「スウェーデンはアフリカ系アメリカ人のコミュニティを失望させた」と不服を露わにしていた。またトランプ大統領の介入がスウェーデン側の対応をより強硬なものにしている、という意見もあり、政府が動いたことを逆効果だとする見方もされている。今回のトランプによる使節の派遣がA$AP Rockyの処遇にどの程度影響を与えるかは未知数だが、果たして成果を上げることは出来るのだろうか。
また、今回の事件の被害者はMustafa Jafariという19歳の少年であったことが報じられている。A$AP Rockyに付きまとい、通りすがりの女性にハラスメントを行ったことで怒りを買い暴行を受けてしまったJafariは、CNNに対し「あいつらは俺を殺す気だった」と語っているという。今回の事件で顔や腕を13針縫う重傷を負ってしまい、16000ドル(約170万円)の慰謝料を要求しているとのこと。
外交問題にまで発展してしまったA$AP Rockyの暴行事件。今後彼にどのような判決が下るかは分からないが、ファンのためにもなるべく早い解放が願われる。