Frank OceanがDAZEDの企画でRex Orange County、Arca、Jpegmafiaらからの質問に答える

4月に公開されたGayletterのロングインタビューに続き、Frank Oceanが様々なアーティストからの質問に答えるというインタビュー企画『The world according to Frank Ocean』がDAZEDによって行われた。

質問の内容はFrank Oceanの私生活や好きな作品、制作についてなど多岐に渡っている。『ピンク・フラミンゴ』などで知られる映画監督のジョン・ウォーターズは「今まで観た中で一番頭のおかしい映画は何?」と質問しており、Frank Oceanは「『ニンフォマニアック』だ。最近観た中で一番狂ってるよ」と答え、「サントラを作ってみたい映画はある?」という質問には『戦場のメリークリスマス』と答えている。映画好きのFrank Oceanらしい回答だ。

他にも、Rex Orange Countyの「一番大事にしているフィジカルの物は何?」「好きな季節は?」という質問にはそれぞれ「ハードディスクドライブ」「ニューヨークの秋かな」と回答。また、Arcaによる「FrankとChristopher(彼の本名)にはどんな似てる部分や違う部分がある?」という質問には「Christopherは三角波、Frankはパルス波なんだ。僕は小さなシンセサイザーなんだよ」と独特の表現で自己のオルターエゴを説明している。

Jpegmafiaは「レーベルとの関係を終わらせたときどう感じた?年寄りの白人どもはいつも同じことをしてくるけど、やつらに甘い汁を吸わせたときどう思った?そして、『Endless』のビデオで何を表現した?俺も出られたかな」と質問。これはFrank OceanがDef Jamとの契約を満了するために『Endless』を作り、その後『Blonde』を自主でリリースしたことについて触れている質問のようだ。Frankは「このことについて数年間話してこなかったから、今この話をするのがとても楽しいよ。もちろん、レーベルの誰にも言えなかった。Appleの人にも話していない、業界は小さすぎるし間違いなくレーベルにも伝わるから。だから、僕自身の中と周りの人の間で留めておいた。リークされたくなかったから、作品をオンラインに上げずHDDに入れて持ち歩いてた。ファイルがリークされたら、自分でやりたかったことと違う形で物事が進んでしまう。8月が来て、2つのプロジェクトをアップロードした時は本当に嬉しかったよ。12時間は寝たかな」と、『Blonde』をサプライズリリースするために周到な準備を重ねて来たことを明かしている。

さらに、なんとNile Rogersからの「『Channel Orange』のアナログはいつ出る?」という質問には一言「なるべく早く」と答えている。いつになるかは分からないが、ヴァイナルのリリースに向けて動いてはいるようだ。

Frank Oceanのファンならずとも必読な今回のインタビューはこちらから読むことが出来る。

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