SPARTA | 夜の街をクルージングするビデオグラファー/ラッパー

Photo by Seki Kenichiro

今日紹介する楽曲は、先週にアップされた新曲などではなく昨日筆者が行ったパーティ『AUDIO TWO』で偶然出会ったものだ。okadadaとDJ WILDPARTYという多種多様な音楽をプレイする強力なレジデント陣によるマンスリーパーティとして開催されている『AUDIO TWO』は、2人の懐の広いプレイや毎月バラエティーに富んだゲストが出演するCIRCUSを代表するパーティだ。

昨日は同じくCIRCUSでも開催されたことのあるパーティ『OFF-CENT』のレジデントであるKID FRESINOとDJ CH.0がゲストとして出演、KID FRESINOがヒップホップからハウス、ジャングルなどを織り交ぜた自身のセットの終盤でプレイしていたのが、SPARTAという日本のアーティストの"Orca"という楽曲だった。

モダンなダンスホールマナーも取り入れたトラックの上で、落ち着いたテンションの中にもエモーショナルさと切実な思いが見え隠れするフロウで自身の生活やこれまでについてをシンプルな言葉で綴っているこの楽曲が妙に印象に残った。夜の街を1人クルージングするような抜けの良い空気がはっきりと存在したのだ。

Photo by Seki Kenichiro

そこで家に帰ると早速SNSでSPARTAにコンタクト、どのような人物なのか簡単に話を聞いてみた。SPARTAは元々熊本出身で、現在は楽曲の中で触れているように結婚し東京に拠点を置いている。元々都内の代理店を通じて海外ブランド2社とムラサキスポーツ熊本店とifo skateboardの計4社からスポンサードされる有望なスケートボーダーとして活躍していたが、膝と足首の怪我が原因で一線の活動からは身を引いたことがきっかけでビデオグラファーとして活動を開始したという。

彼のYouTubeチャンネルhtb Originals Musicを見ると、彼の楽曲と共に他のアーティストのミュージックビデオもアップされている。

SPARTAのメインの活動はビデオグラファーであり、先ほどの楽曲"Orca"など自身の楽曲についても「自分はラッパーだと思ったことがなくて、ラップのMVが撮りたかったが上京したてで、撮影できるラッパーがいなかったので自分で作っていただけなんですよね」と話してくれた。そのため影響を受けた人物として彼から出てきたのも、Ghetto Hollywood、brthr、木村太一、立石将と映像監督の名前だった。

ではラッパーとしてはどういう意識で活動しているのかといえば、「いわゆるお金とか女性、ドラッグなどを歌うラップは僕はあまり好きじゃなくて、そうじゃないラップがしたい」と思っていたという。フィクションとしてのラップではなく、嘘のない自分の生活について歌ったからこそ"Orca"のリリックはスッと入ってくるのだろう。

これからも変わらず映像をメインに制作をしていきたいというSPARTAだが、ラッパーとしても注目の存在であるというのは間違いなさそうだ。(和田哲郎)

Info

SPARTA

https://www.instagram.com/satoshi.ikeder/

https://www.youtube.com/user/DALLAS0006123

related

WWW Xで開催されるヒップホップパーティー『YOUNG PRO』の第4回にGokou Kuyt、SPARTAの出演が決定

東京・渋谷のWWW Xで開催されているトラップ以降のヒップホップシーンにおいて様々な方法で自らを表現するアーティストが出演するヒップホップパーティ『YOUNG PRO』(通称:ヤンプロ)の第4回が、4/14(火)に開催される。

熊本で開催されるイベント『spoon』にJUBEE、SPARTA、okadada、shakkeなどが出演

12月に5周年を迎えた熊本発DJ/LIVEイベント『spoon』が、2/23(土)に熊本NAVAROで開催される。

【フォトレポート】dodo、Dos Monos、gummyboy、JUBEEなども出演した『EDGE by AWA』

音楽ストリーミングサービスAWAが去年より不定期で開催し、毎回大盛況なイベント『EDGE by AWA』の第三弾が8/27(火)に東京・恵比寿Baticaで開催された。

most popular

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。