2006年に亡くなったファンクの帝王James Brownに殺害説が浮上
言わずと知れたレジェンドアーティストの1人、ファンクの帝王ことJames Brown。彼は2006年に心不全によって73歳でこの世を去ったとされていたのだが、この度、彼の死についての衝撃的な調査が発表された。その調査によればJames Brownは殺害された可能性があるという。
今回、CNNは3部にわたるJames Brownの死についての調査書を発表した。この調査書は主にJacquelyn Hollanderという女性に焦点をあて、彼女へのインタビューを交えながら話が展開されていく。このJacquelynという女性が何者なのかというとBrownと近しい関係にあったシンガーとのこと。しかし、1988年に彼女はBrownから性的暴行を受けたと主張しはじめたそう。その頃から、JacquelynはBrownと彼の仲間に関する証拠を集め、彼女のBrownに対する訴訟の足固めをしていたようだ。その時のことについて彼女は「世界でもっとも権力のある人と対峙するときには、全てを保存して、自分自身を調査して、自分自身の言動を全て証明したほうがいいわ。なぜなら、証明しないと誰も信じてくれないから」とJames Brownという時の人を相手にするからには徹底抗戦の構えで臨んだことを明かしている。
そんなあらゆる証拠をかき集めていたJacquelynはBrownの3番目の妻であるAdrienne Brownが殺されたのではないかという証拠に出くわしたそう。警察関係者の文書によると、Adrienne Brownは薬を毒にすり替えた医者によって殺されたそうなのである。
そして、いよいよBrownの死についてだが、当時のBrownの主治医であったMarvin Crawford博士はすぐに彼の死に疑問をもったとのこと。彼の死因は先述したようにうっ血性の心不全だが、もし本当に彼の死因がそれなら疑問をもつことはなかったと博士は述べている。ではなぜ博士はBrownの死に疑念を抱いたのだろうか。博士はCNNに対し、「彼は心肺停止状態になる可能性があるような患者ではなかった。でも彼はあの夜死んだんだ。そして私の中には1つの疑問が浮かんだ。この部屋で何があったんだ?とね」と語った。要するに、その当時、死ぬなど到底考えられなかったBrownが突然死んでしまったので、誰かしらが彼に手を加えたのではないかと博士は考えたというわけだ。そのため博士はBrownの遺体の司法解剖を勧めたそうなのだが、Brownの家族がそれを拒否したため真相は闇の中だった。しかし、その後12年経った今、何人かのBrownの仲間が彼が殺害されたという可能性について、遺体の分析を含めた完全な説明を求めているのである。10年以上の時を経て、真実が明かされようとしているわけだが、本当にJames Brownは殺害されたのだろうか。そしてもし殺害されたのだとしたら犯人は誰なのだろうか。今後も目が離せない。
調査書はの全文はこちらから。