アフリカ滞在中のKanye Westが「Fela Kutiの魂が宿っている」と発言するも遺族に全否定される
リリースが遅れているニューアルバム『Yahndi』を制作するためにアフリカを訪問中のKanye West。アフリカに発つ前は多くの批判を呼んだトランプ大統領訪問を行うなど、周囲の心配はよそに独自の行動を続ける彼は、滞在中のウガンダでも、32年間もの間、長期政権に居座っている大統領のヨウェリ・カグタ・ムセベニ中将を訪問した。
Kanyeは大統領に自身のスニーカーYeezy Boostsをプレゼントし、同国の観光事業や美術などについても話が及んだという。しかしこのムセベニ大統領は国民の権利を制限する独裁的な治世を敷いている人物であり、今年の8月にも同国の政治家でミュージシャンのボビ・ワインを反逆罪の疑いで投獄したことで、Brian EnoやBlurのDamon Albarnなど多くのアーティストが抗議の請願書に署名していたのだ。
釈放されたWineは、このKanyeと大統領の面会について、「道徳に反する」行いであり、「Kanyeは32年間も権力の座につき、国民の自由を制限し反対派を拷問し投獄する人物と親しくしている」と痛烈に批判しているとGuardian紙が伝えている。
Wineは「Kanyeが彼の声をアフリカの人々のために使ってくれたらよかっただろう、私はミュージシャンだが、大統領に反対していることで自国でのライヴを行うことができない。とても失望しているよ」とKanyeの行動が独善的なものであるともコメントした。
Kanyeはそうした批判にはリアクションを返していないが、アフリカを訪れていることで、偉大なアフロビートの巨人「Fela Kutiの魂が自分の中にあるよ」と主張しているが、Felaの息子のSean KutiはInstagramで「一族を代表して、Kanyeの周りには一切Fela Kutiの魂は存在していない」と声明を出されている。