ベストサマーチューン 2018 Selected by トリプルファイヤー

FNMNLの夏の恒例企画『ベストサマーチューン』。アーティストやブランドデザイナー、ショップオーナーなどの方々が、思い思いの2018年の夏の1曲をピックアップ。暑すぎる今年の夏のお供に選ばれるのは、一体どんな楽曲たち?

「高田馬場のJOY DIVISION」、「だらしない54-71」と呼ばれメンバーはみな性格が良く、友達が多く、1年ぶりのリキッドルームでのワンマンライブも決定したトリプルファイヤーによる今夏の1曲。

吉田 靖直

Fennesz - "Endless Summer"

コメント

何年か前に聴いた時はあんまりエンドレスサマー感がわからなかったが、今年の夏初めてわかった気がした。
地元の海の汚い岩場とか、溺れそうになった時に見た景色とか、スカッとしない夏のじりじりした雰囲気を思い出す。

鳥居 真道

Sunni Colón - "Technicolor"

コメント

FNMNL読者のみなさん、こんにちは!トリプルファイヤーの鳥居真道と申します。

今回のテーマはサマーチューンということですが、サマーチューンって本当に良いですよね。私もサマーチューン大好きです。選びたいのがいっぱいありすぎて困ってしまうな!

私はサマーチューンと同じぐらいリズムボックスの音が好きなので、今年の6月にリリースされたこの曲に決めました。

Sunni ColónはLA出身の27歳。現在はパリの19区に住んでいるそうです。"Technicolor"というタイトルの通り、「君は天然色」的な内容なのだと思われます。「君はこの白黒の世界を天然色に変える」みたいな。違ってたらすみません!

清涼感に満ちたこの曲は、我々を湿度と汗とは無縁の心地の良い夏へ連れていってくれることでしょう。音と同様にジャケも洒落てて素敵。The Internetのグルーヴ感覚が好きな人は是非聴いてみてくだい。

この茹だるような暑さを真っ向から受け止めたいという方には、リズムボックスものという観点から、マイアミ、TK産のR&Bをレコメンドします。特にLittle Beaverの2nd、『Party Down』。蒸し暑い夏にこそ聴きたい。屋外に出たときに感じる、もわんとした空気がそのまま音になっています。湿度高めです。

山本 慶幸

コメント

去年の夏に出た曲です。
語学が堪能ではないので、海外のヒップホップは「何歌ってるかわかんないけどカッコいい歌い方だなあ」と思いながら聞いています。
この曲は日本語でラップして歌っていて歌い方がとてもカッコいいのですが、日本語を理解できることが邪魔して、先述の海外のヒップホップを聞くような感覚で聞けないのが残念だなと思いました。いっそのこと一時的に日本語を忘れて聞くことができたら……とよくわからない発想にいたるほどでした。
でも歌詞が理解できなかったら夏の曲かどうかも分からないわけですから、そこは痛し痒しですね。

大垣 翔

コメント

この夏はThe Internetの新譜と、このchicをよく聞いていました。個人的に、夏は終わりかけの、少し涼しくなってくる頃の物悲しさが好きなので、そんな物悲しさにマッチするこの曲を選びました。

告知

8月31日(金)秋葉原CLUB GOODMAN
22nd Anniversary
「ALTERNATIVE ELEKI-TOWN 22nd Anniversay FINAL」
w/SuiseiNoboAz / カネコアヤノ(バンドセット)

9月2日(日)お台場野外特設会場J地区
「夏の魔物2018 in TOKYO」

9月22日(土)渋谷WWW X
「MINYO IN THE TOWN Vol.3」
w/民謡クルセイダーズ

9月28日(金)仙台enn 2nd
ドミコ「ベッドルーム・シェイク・ツアー」

10月18日(木)新宿LOFT
「激突!戸川純VSトリプルファイヤー」

http://triplefirefirefire.tumblr.com/live

トリプルファイヤー

トリプルファイヤー
吉田 靖直(vocal)
鳥居 真道(guitar)
山本 慶幸(bass)
大垣 翔(drums)

2006年結成、2010年に現在の編成となる。
「高田馬場のJOY DIVISION」「だらしない54-71」などと呼ぶ人もいた。
ソリッドなビートに等身大の歌詞をのせていてかっこいい。人気がある。
メンバーはみな性格が良く、友達が多い。
http://triplefirefirefire.tumblr.com

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