MadeinTYOがいいアーティストの見つけ方の秘訣を語る
“Uber Everywhere”などのシングルがバイラルヒットしたことによって一躍その名を有名にし、2017年にはXXL Freshmanに選ばれたことでも知られているラッパーのMadeinTYO。
今年の春には次にリリースするアルバムが自身の最後の作品になると宣言したことも話題となったが、Pigeons and Planesのロングインタビューにて音楽の聴き方や影響を受けてきた音楽、今後の活動について語っている。
インタビュアーはMadeinTYOをテイストメイカーと称しており、様々な流行を作り出してきたとしている。Juice WRLDがInterscope Recordsと契約し”Lucid Dreams”でブレイクする直前、MadeinTYOが彼と共にスタジオに入り曲を作っている様子をInstagramにポストしていることからもその嗅覚の鋭さが伺える。
MadeinTYOは「どのようにしてアーティストを見つけて、どのようにして音楽を聴いているのか」という質問に対して、「Complex、Pigeons and Planesのようなメディアをくまなくチェックしてる。俺はこういうサイトのファンなんだ。興味のあるアーティストを見つけたら彼らのウェブサイトを見たり、そのアーティストの名前をLast.fmで検索して、『similar』をクリックして似たアーティストを探す。これが俺のルーティンだ」と、インターネットでのディグをコンスタントに行なっていることを明かしている。
「耳をハングリーに保つこと。初めて音楽を聴いたときのように、ファンのように音楽を聴くんだ。俺はビジネスマンでもあるから、音楽を全て聴いている」と語るMadeinTYOは、誠実に音楽を聴くことの大切さを訴えている。
また、自身でもレーベルPrivate Clubを運営している彼は新しいアーティストを見つけてフックアップし、才能を育てることに対して強い意欲を持っているという。
今年リリースされるファーストアルバムが最初で最後のアルバムになると宣言したことに関しては、「まだどうするかは分からない。『唯一のアルバムになる』と俺が言ったのは今後音楽をリリースしないっていう意味じゃないんだ。俺には息子がいるけど、音楽と同じくらいの意味をそこに見出して、満足出来たら俺は音楽をやめるよ。それまではまだ別の曲をリリースするし、それらは全部素晴らしいんだ。俺は今もちゃんと作ってる。良いものが出来るよ」とコメントし、必ずしも音楽をやめると決めたわけではないと語っている。
インタビューでは他にもTyler, the Creatorやスケートボードシーンから強い影響を受けたことや、Lil Uzi VertやTrippie Redd、Juice WRLDなどのエモラップの功績、SoundCloudラップシーンにおける自身の立ち位置、今後コラボしたいアーティストなどについて語っており、彼の人間性や音楽への愛が伝わってくるような非常に中身の濃いインタビューになっている。
MadeinTYOは「アルバムは今作ってるし、息子の世話もしている。インターネットで見たことは何も信じるな。そして最後に、俺はマジでヤバい」というコメントでインタビューを締めくくっている。
記事の全文はこちらから読むことが出来る。
音楽が好きな人や自分でも活動をしているような人は、このインタビューを通して何らかのヒントや勇気を貰えるかもしれない。