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UKドリルのミュージックビデオが暴力的だとして警察当局の申し立てによりYouTubeから削除される
Chief Keefなどシカゴのラップミュージック=ドリルの影響を受け、UKで独自に進化したUKドリルシーンのミュージックビデオ30本がYouTubeから削除されてしまった。
これはもちろんアーティスト側が自主的に削除したのではなく、ロンドン警視庁がミュージックビデオに暴力的な表現や暴力を促す箇所があるとして、YouTubeに50~60本のビデオの削除を申し立て、そのうち30本が削除されたという。
The Guardianによれば、ロンドン警視庁はミュージックビデオを使ってギャング達が威嚇し合っていると推測しているということで、担当者はBBCの取材に対して「ギャング達はお互いに威嚇しあう言葉をミュージックビデオを使って送りあっている」と述べている。警察によればそれにはリリックの他に、殴ったりするような仕草や銃火器を放つようなハンドサインも含まれているという。
警察はロンドンで増加するギャングの犯罪に、ドリルミュージックの影響があるとみており、「彼らは喜びや興奮をこめて非常に詳細に人を刺すことをリリックで述べている。また女性に対する極度の暴力についても語っている」とLBC Radioに対しても担当者は語っている。
YouTube側の担当者はYouTubeのポリシーに則ってナイフでの犯罪に関連するビデオの問題に警察と共に取り組んでいくと発表している。
これに対してビデオが削除されたクルー1011は、YouTube上のビデオの削除に抗議する署名をスタートし、警察にターゲットにされておりYouTubeをプロモーションで使用できなくされようとしているという主旨の生命を出している。