UKのストリートアートシーンで注目を集めるA.CEの個展が開催
2017/9/2(土)~24(日)まで、東京・田端にあるギャラリー&ショップWISH LESS galleryにて、現在イギリスのストリートアートシーンで最も注目を集めるアーティスト、A.CE(エイス)よる日本初個展『Attention Span(注意持続時間)』が開催。初日にはオープニングレセプションも行われる。
A.CEは、ロンドン在住のアーティスト。キャッチーなペイストアップ画で知られ、ロンドンの街中でもよく見られるほど、ここ15年におけるイギリスのストリートアートシーンで最も熱い存在だ。ダダイズムやクラシカルなポップアート画を思わせるインスピレーションは、彼が幼少期より強い影響を受けたスケート文化をルーツとしており、当時遭遇した街中のグラフィックに由来するという。
そんな彼の作品には、おなじみのカートゥーンキャラクターや女優が多く登場し、80年代のポップアートを彷彿させると同時に、強い芯を持った気品あるレディのようなエレガントさも兼ね添えている。近年は、自身がシルクスクリーンでプリントしたペイストアップ(ポスター)を夜な夜なロンドンの街に貼りまくり、それが多くの人々の目に留まったことで大きな話題を呼んだ。
また、作品は数ある著名なアートブックに掲載され、ロンドン、シカゴ、ニューヨークをはじめとする多くのギャラリーで展示を開催。これまでにStussy、The Big Issue、Reebok、Ace Hotelなどとコラボレーションしており、幅広いグラウンドで活躍。最近では、オークションや展示での価格が記録的に高騰している。
日本初個展となる本展では、ロンドン発のストリートスピリットを感じさせるペイストアップ作品を中心に展示・販売。さらに、A.CE×WISH LESSオリジナルTシャツも特別販売される。また、9/2(土)にはオープニングレセプションも行われる。(Yuuki Yamane)
[STATEMENT]
これが私にとっての日本初体験だ!(気持ちだけだけど)どんな展覧会でも参加出来る事は誇らしい。特に個展、それも憧れの東京でなんて最高。
東京はカルチャーの面において常に衝撃を与えてくれる。1990~2000年代初頭に青春を過ごした頃は、いつも日本で何が流行ってるのかが気がかりだった。主にアートやカルチャー、ストリートファッションなどが興味の対象である。それらが当時の知人や私自身のファッションやスニーカー、トイなどの好みに影響した。日本はクオリティの象徴だ。
私を含め多くの外国人がそう感じてるはずだ。だから日本に歓迎される事は大変喜ばしい事で、自分の作品を多くの日本の方に楽しんでもらい、刺激を与えられれば嬉しい。
アテンションスパン(注意持続時間の短さ)は現代病とも言える。私たちは翻弄されて過ぎている。ブランドや個人にとって目立つ事が難しくなって来ている。
ソーシャルメディアにのめり込んでみると、我々がどれだけハングリーで獰猛な争いをしてるのか分かるだろう。全く騒々しい。人を引きつける事は難しくなるばかりで、与えるメッセージの強さや観客の忍耐強さがなければすぐにスルーされてしまう。こんな時、自分のメッセージは曖昧である。それはきっと親しみと普遍性を含んでおり、日本の方々もそれに共感してくれたら嬉しく感じる。
INFO:
A.CE個展「注意持続時間」
会期:2017/9/2(土)~24(土)
開廊時間:木金 16:00~21:00・土日 12:00~19:00 ※最終日18:00終了
休廊日:月~水
会場:WISH LESS gallery (東京都北区田端5-12-10)
入場料:無料
オープニングレセプション:2017/92(土)18:00~20:00 ※作家の来日はなし
アーティストウェブサイト:www.acelondon.net/ace-london-gallery