インタビュー | Trekkie Trax所属のCarpainter、isagenが海外レーベルから連続リリース
精力的にアメリカツアーを行ったり、UKのラジオ局へのゲストミックス、海外レーベルからのリリースや、海外アーティストの招聘など、ワールドワイドに活動する日本のダンスミュージックレーベル「TREKKIE TRAX」。TREKKIE TRAXに所属する2名のアーティストが海外のレーベルより2週連続でシングルをリリースする。
まずはレーベルのコアアーティストとして活躍を見せる CarpainterがDJ Shifteeが主催するHot Mom USAより"Carpainter - Go To Work (feat. TT The Artist)”を3/17にリリース。
フィーチャリングされているフィメールラッパーTT The Artistはボルチモアを拠点に活動しており、これまでBaauerやAC Slater、Sindenなどのビッグネームともコラボを果たしている。
そして同レーベルに所属し、京都を中心に活動をする isagenはUK Funkyの雄でもあるRoskaが主宰する RKS Dubzより"Cheerio”を3/24にリリースする。こちらの楽曲は既にZincやDJ Pioneerなどといった大御所DJ/トラックメイカーからもサポートを受けており、リリース前から注目される一曲となっている。
Carpainter - Go To Work (feat. TT The Artist)
Lebel : Hot Mom USA
Date : 2017/03/17
iTunes : https://itunes.apple.com/jp/album/go-to-work-feat-tt-the-artist-single/id1203435981
Beatport : https://www.beatport.com/release/go-to-work-feat-tt-the-artist/1946595
isagen - Cheerio
Lebel : RKS Dubz
Date : 2017/03/24
iTunes : https://itunes.apple.com/us/album/cheerio-single/id1207988326
◆Carpainter
HOT MOM USAはUSのゲットーミュージックやベースミュージックを中心にリリースするDJ Shifteeによるレーベルです。USのオールドスクールヒップホップな文脈を保ちつつも、GrimeやFuture Bassといった様々な新たな要素を意欲的に取り入れていこうとする姿勢が印象的です。
去年のTREKKIE TRAX USツアーの少し前あたりから、USヒップホップのバンガーな要素を取り入れた楽曲を作るようになり、元々TREKKIE TRAXとも連絡を取り合っていたDJ Shifteeにその楽曲を送りリリースすることになりました。
TT the ArtistはBmore Club、Philly Clubの楽曲で歌う事が多いMCで、今回Hot MumからリリースしたCarpainter - Go To WorkのBmoreにおけるブーティな部分によくマッチしたと思います。それと、TTは陽気で元気なゲットー感のあるフローが特徴的ですね。
今、自分が培ってきた質感を保ったまま、USのバンガーな要素をLiveや楽曲制作に試験的に取り入れていまして、その中でもより尖った楽曲という位置づけですね。しっかりとしたボーカルがのったこともあり、自分のLive Setのターニングポイントの一つとなるようなコラボ楽曲になったと思います。
今、TechnoやUK Garageなどの質感を捨てることなく、バンガーな要素を試験的に取り入れています。この理由の一つに、自分が良いと思えるジャンルやカルチャーを繋げていきたいということがありまして、DJでも様々な角度からかけてみたいと思っています。
◆isagen
RKS DubzはUK Funky プロデューサーRoskaによって立ち上げられたレーベルRoska Kicks and Snaresのサブレーベルです。
Roska Kicks and Snares全体としてはFunkystepz、MA-1、DJ Naughtyなどその時代のUK Funkyシーンを彩ってきたアーティスト達がリリースを重ねていますが、今回リリースさせて頂くRKS Dubzはまだ見ぬ新たなプロデューサー達をRoska自身のセレクトによって発掘し、世の中へ発信するというコンセプトで去年発足したばかりのレーベルです。
2015年頃に、Boiler roomで放送されていたUK Funky Flashbackを引越しの作業をしながら聞いていて、特にDJ MA-1のmixを繰り返し聞いていました。そんな中で制作したUK Funkyトラック「Cheerio」をSoundcloudにアップロードした所、そのトラックをTrekkieTraxのSeimeiさんが気に入ってくれて「うちのアーティストがUK Funkyを作ってくれたよ!」とRoskaにリプライしてくれて……それがキッカケになってRoskaとの交流が始まり、いつしかCheerioをリリースしようという話になりました。UK Funkyに触れて間も無い間にあれよあれよと話が進んでいったのでとてもビックリしていました
これまでダンサブルなトラックを作ったことがあまりなかったので、作っているときはずっとRoskaやChampion、DJ MA-1などその当時見ていたBoiler roomでのプロデューサー達の跳ね方、踊り方を頭の中に浮かべながら制作していました。 彼らやUKのお客さん達の跳ね方自体をイメージした曲であるとも言えます。
最近はライブセットでの出演が多いのですが、そんな中でも最近は必ずこの曲を組み込むようにしています。UK FunkyメインでのDJセットは勿論、ダンサブルでないライブセットの中でもこの曲が入る事によってよりフリーキーなライブセットができます。
CheerioをキッカケにしてRoskaとは度々やりとりをしていましたが、実際に対面してお話したのは去年のジャパンツアーの際が初めてでした。本当に優しくて気さくな兄ちゃんって感じの人で、串カツをガツガツ食べてニコニコしていたのが印象に残っています。英語が不慣れな僕にもしっかり耳を傾けてくれて、その後与太話から音楽の話までしっかり出来て本当にいい思い出になっています