ブリストルのYoung Echoがレーベルを設立。第1弾リリースはレイシズムへの闘いを表現する作品に

Kahn、Neek、Ishan Sound、Vesselら11人のミュージシャン/アーティストを擁するブリストルのコレクティヴYoung Echoが、同名レーベルの設立を発表。第1弾として、Rider Shafiqueの12インチ・レコード『I-Dentity / Freedom Cry』が発売される。

 

このブリストルのMCによる2曲は、英国各地の学校やコミュニティ・プラットフォームを巡るツアーに向けて書かれた詩を元に制作。人種、階級、そして肌の色で直面する日々の闘い、“少数民族”とされる人々に向けられる先入観や偏見といった汚名に対する、それらを実際に経験してきたRider Shafiqueによる意見表明が綴られている。同時に、これはYoung Echoレーベルとしての政治的・社会的な立場表明でもあるという。

収録曲"I-Dentity"は同コレクティヴのEl KidことSam Kidel、もう1曲の"Freedom Cry"はJabuのAmos Childsが音楽を担当。圧倒的な存在感で響くRiderの深く力強いポエトリーと、それを支える音の波動が織りなす世界に、The Bugをはじめ多くの賞賛の声がSNS上で既に寄せられている。

この2曲の詩は、Double Clapperzのメンバーでもある米澤慎太朗によって日本語に翻訳され、 bs0のサイトに掲載されているので、ストリーム音源とともに「目で聴いて」ほしい。

『I-Dentity / Freedom Cry』は11月5日にヴァイナルで、11日にデジタルで発売(若干遅れている模様)。なお"I-Dentity"は、Joshua&Alex Hughes-GamesのMFM Filmsが制作した動画も公開されている。

 

Rider Shafiqueは、同コレクティヴのIshan Soundともに、11月22日から来日ツアーを6カ所で行なう。詩人として、そしてラッパーとしての評価も高いRider Shafiqueの圧倒的なまでの言葉の力に直に触れてみてはいかがだろうか。
Ishan Sound & Rider Shafique Japan Tour Nov/Dec 2016の日程はこちらまで。(麻芝拓)

RELATED

Bim One ProductionがRider Shafiqueをフィーチャーした新曲“Guidance”をリリース | ミュージックビデオはDisc Shop Zeroで撮影

1TAとe-muraからなるオルタナティブなレゲエを志向するユニットBim One Productionが、UKのアーティストRider Shafiqueをフィーチャーした新曲を“Guidance”をリリースした。

Sam BingaとRider Shafiqueを迎え開催される『BS0』で25枚限定のダブプレートが販売

Sam BingaとRider Shafiqueを迎えるブリストルのサウンドとスピリットを伝えてきた唯一無二のパーティー『BS0』。11/22(金)に開催されるこのパーティーで、限定25枚の7インチダブプレートが販売されることになった。

『BS0』がSam BingaとRider Shafiqueを迎え2年ぶりに開催決定

ブリストルのサウンドとスピリットを伝えてきた唯一無二のパーティー『BS0』が、11/22(金)に東京・渋谷のStar loungeと虎子食堂で開催される。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。