Frank OceanはDef Jamからアルバムリリース前に契約解除をされていた?
Frank Oceanが8月19日にDef Jamからヴィジュアル・アルバム『Endless』を発表した24時間後に、自主レーベルから『Blonde』をリリースした。
Beyonce やKendrick Lamarらの客演を擁した17曲収録のこのアルバムは、ビルボードのアルバムチャートで首位を獲得。Frank Ocean は本作のリリースをDef Jam側に伝えてなかったとされ、アルバムの快進撃と並行して数々な話題を呼んでいる。
この件に関しては、『Endless』がFrank OceanとDef Jam間のレコード契約条項を満たすためだけに発表されたとの推測がなされている。しかし、Complexが伝えるところによると、そのようなことは全くなく、むしろ両者の仲違いを理由にDef Jam側は早急にFrank Oceanとの契約を解除したとのことだ。
情報によると「彼はレーベルに所属することを望んでいない」とし、「契約上の義務が残っていようと、彼は自身の契約解除の為に何かしらの交渉をしたと確信している」とまで言い切っている。
Frank OceanとDef Jam間の関係悪化は今に始まった事ではない。Frank OceanとDef Jamとの関係は、自身初のグラミー賞獲得作品であり、彼の名を世に知らしめた2012年の『channel ORANGE』におけるレーベル契約から始まっているが、両者の関係性は良好なものとは言い難かった。
例えば2011年には彼のソロ・デビュー作となるミックステープ『Nostalgia, Ultra』のリリース後に、ツイッター上でレーベル批判を展開している。レーベルを「衰退している会社」と形容し、「Def Jamと、夢と才能を持ったキッズたちを最後まで見守るつもりのない全ての会社はクソだ」と痛烈に批判するなど、ソロ活動の開始期からレーベルへの不信感は持っていたのだ。
しかし、Frank Oceanは、この自主レーベルからリリースした『Blonde』から思いがけない収入を得たという。報道によれば、相殺決済が可能になる数百万ドルが彼の手元に転がりこんだのだ。現在フィジカル・アルバムの配給元を探していると噂されるFrank Ocean。もともとはアップルの独占配信だったものが、現在はSpotifyでも配信されている。(伊藤経秀)
Via Complex