自分の妻をオークションサイトに出品した男
現在日本でもオークションサイトがブームを迎えている。オークションに出品されている商品も多様化していて、サイトを眺めているとまさかこんなものがと目を疑うものが出品されていたりもする。
イギリスに住んでいる33歳のSimon O’Kaneが自分の妻をオークションサイトebayに出品したとThe Metroが伝えている。出品された妻のLeandraは27歳、出品カテゴリーは自動車部品・アクセサリー、商品名は『Used Wife』となっていた。説明文は「まだまだ走れます」「古いモデルじゃないです」など中古車の広告のような文章が並んでいた。また短所として「常にぐちぐちうるさく、新品の鉄のパーツと交換しない限り静かになることはありません」との記載があった。
Simonは「仕事から疲れて帰ると、妻は私が身を粉にして働いて疲れているのをも気に留めずに、常にグチグチと不満を言ってきたから、オークションサイトに出品しようと思いついたんだ」とThe Metroの取材に答えている。もちろんSimonは本当に妻を売りに出すつもりはなく、妻が常に不満をいうことで自分の気分が悪くなるのをわかってほしいという理由から、この行動に出たのだ。
自分が出品されていることに気づいたLeandraはもちろん激怒し、The Metroに「Simonを殺したいと思ったわ。みんながこれを見てあいつらは気が狂ってると笑うんだわ。彼が私を売りに出したということもそうだし、なんでこんな写りの悪い写真を使うのよ」と当然夫に対しての不満を爆発させた。
しかし彼女自身も自分の値段がどれくらい上がるかには興味をそそられたということだった。ebay側が出品停止の措置をとる直前の実際のオークション価格は65,000ユーロ(日本円で750万円程度)。「ebayが出品停止をしなかったら、私はどれくらいの金額を受け取ることができたんだろう」とLeandraはコメントしている。
そして最終的にはLeandraもSimonの行動を許し、オークション前よりも良好な関係を築いているようだ。「実際に僕が妻を誰かに渡すはずないだろ、彼女は最高だよ」とSimonはロマンティックにコメントを締めくくっている。
ここまでしなくても、仲直りする方法はいくらでもあったはずではと思いたくもなるが、とりあえずめでたし、めでたしだ。
Via The Metro