被写体としてのメキシコ──Alex Webbのスナップ写真に見る「猥雑さ」のテクニック

カメラを手にした時、メキシコという国の、被写体としての魅力に取り憑かれる写真家は内にも外にも数多く存在する。 今年世田谷美術館で回顧展が行われたばかりのマヌエル・アルバレス・ブラボもそうであるし、先日紹介した盲目の写真家Gerardo Nigendaもメキシコが生んだ特異な写真家だ。