故XXXTentacionの遺族が代表曲“Look at Me!”のプロデューサーの一人に訴えられる
昨年の6月、銃撃によって命を落とし世界に衝撃を与えたXXXTentacion。彼がヒットするきっかけとなった代表曲“Look at Me!”のプロデューサーの一人が、彼の遺族を相手取り訴訟を起こしているようだ。
“Look at Me!”のビートはJimmy DuvalとRojasという二人のプロデューサーによって制作されたもの。今回訴訟を起こしているのはJimmy Duvalで、同曲のロイヤリティとして100万ドル(約1億1100万円)を要求している。
DuvalがXXLに発表した声明文には「もともと、彼との間に抱えていた問題は私的なものに留めておくつもりでした。しかし、彼の持つ権利の中で本当に伝説的な存在、そして私が友達と呼ぶ者がリスペクトされていないことから、訴訟を起こさねばと思いました。重要なのは、“Look at Me!”がプラチナヒットを記録したにも関わらず私がクレジットから削除され、全ての権利やロイヤリティを得ることが出来なかったことです。あの仕事に関わった者全てがクレジットされることなく、事は進んでいきました。私の友達はもうこの世に居ませんが、ただ私が彼と一緒に“Look at Me!”を作ったという事実を残してほしいのです」と綴られており、彼が正当な収入を得られなかったこと、そしてXXXTentacionの楽曲に関わった事実が正式に残されていないことを理由に訴訟を起こしたことが分かる。
“Look at Me!”は2015年にリリースされた楽曲だが、注目を集めたのはその2年後である2017年でのこと。同曲は全米チャートで最高24位を記録し、プラチナヒットに数えられることとなった。
Duvalによる訴訟が報じられた後、XXXTentacionのバックDJを務めていたDJ Schemeは自身のTwitterにて「Jimmy Duvalはマジでプッシー野郎だ」「あいつはXXXTentacionを親友と呼んで、訴訟を起こすまではYouTubeで追悼をやろうとしていた」と批判している。
Jimmy Duval is a fucking pussy for this... https://t.co/Xzsilcajpm
— UNCLE SCHEME (@DJSCHEME_) 2019年2月28日
Jimmy wanted to do a tribute for X with Adam on his YouTube yet u over here calling jah a close friend and trying to sue his estate....
— UNCLE SCHEME (@DJSCHEME_) 2019年2月28日
Jimmy Duvalは昨年XXXTentacionの顔のタトゥーを彫った画像をInstagramにアップし追悼を行なっているが、現在その投稿はXXXTentacionのファンによって荒らされる事態に発展してしまっている。
このように波乱を巻き起こしているJimmy Duvalによる訴訟だが、本当に正当な報酬を得られなかったのであれば訴訟を起こす動機としては十分なものになる。果たして裁判の行方はどうなるのだろうか?