Kanye Westのアルバム『Ye』の内容がまたもや更新される
2016年のアルバム『The Life Of Pablo』以来、一度リリースしたアルバムの内容をアップデートするという手法をポピュラーにしたKanye West。ストリーミング時代だからこそ可能なリリース後の更新はたびたび議論の対象となってきたが、今回Kanyeが6月に発表した『Ye』の内容がまたも変更されたことが分かった。
昨日、『Ye』を手がけたスタジオエンジニアのAdam Wolperが自身のTwitterにて“Cleaned up mix”としてApple Musicのリンクを公開。
Cleaned up mix https://t.co/psbkead58s
— Damage Done (@AdamWolpert1) 2018年11月7日
以前Apple Musicで『Ye』を保存したリスナーはもう一度保存し直すことで、変更されたバージョンを聴くことができる。
今回のアップデートでは、アルバムのオープニングを飾る“I Thought About Killing You”の3分10秒以降、ビートが切り替わる部分の音が変更。現在ストリーミングサービスで公開されているバージョンを聴くと、シンセサイザーの裏で鳴っていたパッドの音が丸ごと削除されていることが分かる。
変更された部分には元々エジプト出身のプロデューサーKareem Lotfyのトラック“Fr3sh”がサンプルとして使用されていた。
しかし、Lotfyが在籍するレーベルPANの主宰者であるBill Kouligasが「サンプリングは無許可である」と主張、Kanyeを「究極のナルシスト」として批判していた。今回はそのサンプルのクリアランス問題を受けてのアップデートだという。
“I Thought About Killing You”は以前にも歌詞が変更されており、“Sorry but I chose not to be no slave(俺は奴隷にならないって自分で選択した)”という部分がリリース後に削除されていた。
Kanye本人の問題行動も相まって未だスキャンダラスな話題が尽きない『Ye』だが、今後も内容がアップデートされることはあるのだろうか?