FNMNL (フェノメナル)

T.I.がGucciのブラックフェイスセーターを擁護したフロイド・メイウェザーに向けたディス曲“F**k N***a”をリリース

先日、Gucciが発売したセーターが古くから黒人を差別する表現として用いられてきた「ブラックフェイス」に酷似していたことが問題となった。ヒップホップシーンにも騒動は波及し、「あれは差別じゃない」として擁護したKodak Blackや「Gucciはサポートしないが“Gucci Gang”は歌い続ける」と宣言したLil Pumpなど様々なリアクションが見られたが、トラップの草分けであるT.I.はこのセーターに対し一貫して怒りを表明。そんな中、彼がこのセーターを巡ってプロボクサーのフロイド・メイウェザーをディスしたことが話題となっている。

当初から「ブラックフェイス」セーターを発表したGucciの不買運動を呼びかけていたT.I.。ヒップホップシーンからは他にもSoulja BoyやYoung Thug、Russel SimonsなどがGucciに対する抗議を行っていた。

そのような動きを他所にメイウェザーはビバリーヒルズのGucciでショッピングを行なっている場面を目撃されている。その際TMZの取材に対し「不買運動には参加しない。俺は俺のやりたいことをやる」「あいつらが俺に腹を立てるって?最高だよ。それはそれであって、俺は自分自身のために生きてる。やりたいことをやるんだ」と回答。T.I.がこれに黙っているはずもなく、すぐさまディス曲“Fuck Nigga”をリリースした。

「お前は自分以外の貧しい黒人のために何も行動していない」といった痛烈なディスが含まれるこの曲に対し、メイウェザーは自身のInstagramにて「最近、有名人や落ち目のアーティストは、偽善的な擁護を注目を集めるためのプラットフォームとして利用している」「ブランドを批判しているラッパーはリリックの中でドラッグ、殺人、セックスについて歌い続けている。そこまで大事にしているブラックコミュニティに、リリックでそういった物をもたらしているんだ」とアンサー。どちらの言い分にも一理あり、争いが止む気配は無い。

T.I.は2014年に、妻のTinyがメイウェザーと交流を持っていたことを巡ってラスベガスで乱闘騒ぎを起こしたことがある。そのため今回のディスについても「妻とメイウェザーの関係を嫉妬しているだけなのでは?」という声が上がっている。しかし、そのような声に対し彼はInstagramライブにて「彼女はやりたいことをやって良い。でも、彼女は俺の隣にいるんだ。彼女がここに居たがっている訳だから、問題は無い。もし何かあったとしても、俺は気にしない。彼女が良い時間を過ごしたのなら、それは素敵なことだ」と、嫉妬説をいまいち反論になっていないような理屈で否定している。

義憤や私怨など様々な要素が絡み合っているT.I.とメイウェザーのビーフは当分続いて行きそうだ。

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