ヒップホップの中心地であるアトランタを代表するラッパーの1人である21 Savageが不法滞在の疑いで移民税関捜査局(ICE)に逮捕されたという衝撃のニュース。多くのアーティストや著名人がこの件に対して様々なリアクションを行っているが、Demi Lovatoが批判されている一方で、アトランタの位置するジョージア州の議員が21 Savageを擁護する発言をした。
今週月曜日に、21 Savageは国籍がイギリスのままであるにもかかわらず、ビザの期限が切れた後もアメリカに滞在し続けたとして逮捕されたわけだが、ジョージア州の議員Henry C."Hank"Johonsonが彼の釈放を求める文書をICEに送ったことを自身のTwitterで明らかにしている。
Claims that She’yaa was hiding or their claims that he was detained because of prior convictions simply aren’t true. She’yaa was never convicted & he was openly seeking to renew his visa. Here's my letter to ICE. #Free21Savage https://t.co/dDIlPbWYGy @OsopePatrisse
— Rep. Hank Johnson (@RepHankJohnson) 2019年2月5日
彼はその手紙のURLとともに、ツイートでこのように述べている。
「She'yaa(21 Savageの本名)が身を潜めていたという主張、または以前の有罪判決のために彼が逮捕されたという主張は全く真実では無い。彼が有罪判決を受けたことは一度も無かった。彼は公然とビザの更新を求めていた。これが私のICEへの手紙です」と今回の逮捕の要因の1つと見られている前科の疑惑を否定するとともに、21 Savage自身はビザの更新を求めていたことを明かした。
そして、手紙では21 Savageのことを「彼は我々のコミュニティに恩返しをするために自分自身の時間を費やし、それを他人に還元するという人生を送ってきた素晴らしい若者」だと評し、彼のアトランタへの貢献は計り知れないものと述べている。また、その貢献度が計り知れないからこそ21 Savageを拘束し続けることは深刻な「彼の家族への苦難と我々のコミュニティの損失」になると危惧しており、彼の釈放を求めた。
アトランタの議員にさえも愛される21 Savageだが、その証拠ともいうべきか、彼の釈放を求める署名も急速な勢いで数字が増えている。たった24時間で20万人の署名という本来の目標の半分以上を獲得し、現在その数は198739人とあと少しで目標達成というところまで迫っている。
この署名運動はBlack Lives Matterという組織の設立者の1人であるPatrisse Khan-Cullorsによって開始されたもので、21 Savageのマネージャーの1人であるKei Hendersonは自身のInstagramでこのように告知。
署名活動には彼のプロフィールページから参加することが出来る。
この署名活動により、21 Savageが実際に釈放されるかどうかは分からないが、移民に関する問題を人々に衆知させるという意味合いでは大きな役割を果たすと言えるだろう。
国外追放の可能性もある中で、多くの味方を得た21 Savageだがどのような結末が待ち受けているのだろうか。