Bruno Marsがアメリカの音楽とは「ブラックミュージック」であると宣言
周知のごとく今日のアメリカの音楽シーンにブラックミュージックのアーティストが与えた影響は計り知れないものであるが、Uptown Funkで一大スターとなったBruno Marsはアメリカの音楽とは、ブラックミュージックであると先日公開されたLatinaのインタビューで語った。
「ブラックミュージックと言ったらロックやジャズ、R&B、ファンク、ドゥーワップ、ヒップホップ、モータウンを指すだろう。プエルトリカンからサルサ、アフリカミュージックまでこういうのは黒人が全部創ったものだ。俺に言わせるとブラックミュージックはアメリカの音楽全てを意味するんだ。」
この意見に反論できる人はいるだろうか。続けて彼は人生におけるブラックミュージックの重要性について話してくれた。
「俺は90年代育ちで、当時のポップスはWhitney、Diddy、Dr. Dre、Boyz II Men、Aaliyah、TLC、Babyface、New Edition、MichaelたちのR&Bから強く影響されたものだった。子供の頃、MTVやラジオで流れてたのはそういう音楽ばかりだったから学校行事やBBQになると踊ってばかりいた。それに当時のアーティストたちがいなかったら俺はここにはいなかった。彼らの音楽にすごく楽しませてもらったし、思い出の詰まった人生のサウンドトラックだってできたよ。」
Marsはアメリカ音楽の本質についてだけでなく、今の政治や社会についてもこのように語った。
「俺は2017年のアメリカで不平等だとか差別について語っているって事実でさえ嫌なんだ。これって何十年も何十年も前から話してることだろ?」
また、プエルトリコ人である家族への愛情や彼の名前にまつわるある噂についてこのように述べている。
「プエルトリカンであることを隠すために名字を変えたなんて言ったことない。なんでそんなくだらないことしなくちゃならないんだ?それに誰がどうしてこんなこと言ったんだ?それは俺や俺の家族への侮辱だよ。本当にばかげてる。俺の名字はHernandez(ヘルンダンデス)だよ。父の名前はPedrito Hernandez(ペドリト・ヘルナンデス)で最高にクールなプエルトリカンだ。これは紛れもない事実だ。俺が2歳の頃から父さんのあだ名はBrunoなんだ。本当はBruno名義でやっていこうと思った。Marsっていうのはデカい響きがするからそれでつけたんだ。それだけさ。俺についてよく知らない人がいるのはわかるけど、よく知らないでああだこうだ言われるのは本当におかしいよ」
2月は黒人歴史月間だ。これを機会に今一度ブラックミュージックの歴史や彼らの功績を振り返ってみてはどうだろうか。昨年リリースされたBruno Marsの『24K Magic』を聞きながらインタビューの続きを読んでみるのもおすすめだ。(Narumi)