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世界最速のフットワーク?西アフリカ・ザオウリ面の踊りに世界が驚く
ザオウリ面のダンスは、コートジボワールのグロ族の間で1950年代から踊られている伝統的な舞踊だ。強烈なリズミカルなビートに合わせて、ザオウリ・マスクを付けてダンスをする。そのお面やダンスはさまざまなバージョンがあるが、一人の美しい娘の名前からザオウリの名前はインスパイアされている。
そのストーリーも美しいのだが、そのダンスの足さばきに世界中から注目が集められている。
グロ族のザオウリ・ダンサーたちはパーティや葬式でこのダンスを踊る。ミュージシャンやパーカショニスト、そして民族の成員たちがダンサーを円の中に呼び入れる。ダンサーはマスクを着用しており、進行役の人がそのマスクに掛かっている布を取り、マスクの美しさを披露した後、ダンスがスタートする。仮面の踊り手が一人で、そしてパーカションや音楽担当者が数名いる。成員たちは手拍子で囃し立てる。
基本動作は足踏みのステップ。そして時にジャンプを取り入れる。即興として腕や頭の振り付けも加わる。ステップとパーカッション、手拍子が絡み合うのがポイントだという。1小節が16に刻まれる16ビートになっていると言われている。
音楽は極めてアップリフティングであり、スピードも早い。奴隷としてアメリカ大陸に売り渡されてから、現在に至るまでのブラック・ミュージックのルーツとなる西アフリカのリズミカルなビートとフルートの音楽でダンサーたちは「フットワークのような踊り」を踊る。