今年のヒップホップシーンの最注目ラッパーはLil Yachtyで間違いないだろう。それはもちろんフレッシュな楽曲への評価があるが、さらにYachtyの素直すぎる言動も注目が集まるきっかけとなっている。
彼は2 PacとNotorious B.I.G.の曲を5曲も知らないと発言し、90年代のヒップホップ好きの怒りを買い、その発言がきっかけでAnderson .PaakともTwitter上でやりあった。
そんな批判に対しても常にポジティブな姿勢でふるまうYachtyの父親、Shannon McCollumがヒップホップメディアHiphop Wiredの動画番組に登場し、息子Yachtyについて語った。
Shannon自身もアトランタを拠点にするプロカメラマンとして活動、これまでにOutkastやDead Prez、John Legendなどのアーティスト写真を撮影している。
Yachtyが子供のときに聴かせた音楽についてShannonはColdplayやBilal、A Tribe Called Quest、Kanye West、Steely Dan、The Beatlesなどの名前をあげた。またMiles Davisに特に傾倒していたShannonはYachty(本名Miles Parks McCollum)の名前もMilesからとったことを明かした。
また物議をかもした2 PacとNotorious B.I.G.については聴かせなかったことも話すShannonは、Yachtyがヒップホップの歴史を知らないことについて、怒るファンに対してメッセージを語る。
「おれは年寄りの猫たちに言いたいんだ。なぜならおれも年寄りだからな。Yachtyの曲は年寄りのための音楽じゃないんだ。やつは自分のことをティーンの王様と呼んでるよ。決して古い頭の王様じゃない。やつの音楽はキッズたちのためのものだ。キッズをロックするものだよ。」
さらにShannonは「Yachtyが去年高校を卒業したのを気づかなければいけない。ティーンだ、キッズなんだ。年寄りたちに言いたいのは自分の子供たちが、検索しないで2 PacやATCQの曲を5曲もわかるのかってことだ」とYachtyを擁護し、彼を批判する90年代好きのファンをたしなめた。