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【インタビュー】MIKADO 『HOMUNCULUS』 | その日しか作れないものを

MIKADOが、同郷・和歌山出身のプロデューサーHomunculu$と共作した新作『HOMUNCULUS』。日本の楽曲のサンプリングとメンフィスのサウンドの融合からスタートした今作は、ラッパーの力を十二分に発揮させるHomunculu$の強度あるビートも相まって、MIKADOの現在地を伝える作品となった。

即興的なセッションで曲が生まれていくスピード感や、その場の空気をパッケージするリリック、そしてHomunculu$との強固な信頼関係。2024年から2025年上半期にかけて怒涛のリリースを重ねてきたMIKADOは、いまどんなモードにあるのか。アルバムリリース翌日にインタビューを行った。

取材・構成 : 和田哲郎

撮影 : 寺沢美遊

MIKADO - 狙い通りですね。よかったっす。1位はいけるやろと思って。

MIKADO - 忙しいですけど、基本的にやることは変わらないって感じで。でも出来事が多いから、昔のこと忘れてるっすね。初めっからこうなってたかのような気がして(笑)。

MIKADO - 思い出しづらくなってる感じするっす。

MIKADO - それを意識して、忘れやんようにっていうか、最近は今の自分に言えることを言おうかなって。

MIKADO - いや、ないかな。暇な時の方がやっぱ「どうしよう」とか変なこと考えるっすね。今はそれもないぐらい。逆に集中できてるかもしれない。

MIKADO - なにかに向けてって感じですかね、最近は。

MIKADO - ですね。普通に楽しくてやってるっす。隣で誰かがRECしてたら自分も録りたくなるし、タバコと一緒っすね。「うまそうなタバコ吸ってんなー、俺も吸いたい」みたいな感じで、いい曲作りたくなるっす。

MIKADO - まず収録曲は、『Re:Born Tape』の時に作ってたやつもあります。はじめはコンセプト的に、日本の歌謡曲のサンプリングとメンフィスを混ぜた曲だけのアルバムを作ろうと思ってて。だから、それ系はだいたい制作の初期に作ったやつっすね。たしか“ADHDTHC”ができた時に「これを主としてアルバム作ろう」って感じで始まったんで。“SENSU”、“ADHDTHC”が一番初期の曲っすね。

MIKADO - まずホムさん(Homunculu$)とよく一緒にいてて、2、3年前からずっと「メンフィスかっこいい」ってなってたんすよ。日本でメンフィスやってる人そんないないし、それで作ろうってなったけど、途中でいろいろ状況の変化とかもあって、メンフィスにどんどん足してった感じで。

MIKADO - Key Glock。あと亡くなってますけど、Young Dolphとか。それまではアトランタ、フロリダとかそっち系聞いてたんですけど、メンフィスに出会って、ノリ方とかビートとか、やっぱ「メンフィスっぽい」っていうのがあって好きっすね。NBAもメンフィスが一番好きっす。

MIKADO - そうっす。

MIKADO - あげてましたね。「ネタかぶった」とかよく言ってるっすね。「先やられてるわー」とか。

MIKADO - 一発目見た時に「うわかっこいい」ってなったんすよね。声もかっこいいし、それにメンフィスのダークなフロー。もともと自分も明るい曲よりダークなやつの方が好きだったんで。で、「ラップ」って感じ。今まで聴いてたやつってもうちょいメロディーあったりしてたけど、ラップだけでカマしていく感じ。和訳とかも結構見て「歌詞もヤバいな」みたいな、「超かっこいい」みたいになって、よく聴くようになったっす。

MIKADO - そうっすね。ほぼ同時進行っすけど、やっぱホムさんとやってるやつは全部『HOMUNCULUS』でまとめたかったんで、それをずっと集めてたのもあって。

MIKADO - やっぱ俺にとって特別なプロデューサーやし、はじまりから見てもらってたし。やっぱ直感的に、他の人のビートと比べて違うんですよね。一緒に入れられない感じ。もちろん他の人のよさもあるっすけど、ホムさんは超スペシャルなもの持ってるから、ほかに誰も入ってない感じがまず普通にかっこいいし、その方が合ってるかな、みたいな。

MIKADO - そうっすね、結構言ってました。

MIKADO - 「もちろんやろう」って。ほぼ同意見。どっちかから「やろう」じゃなくて、もう自然にそうなって。

MIKADO - 何曲かはホムさんがもともと作ってたビートを「これどう?」っていうのでピックしていって、残りの半分以上は、会った時にその日にその場でホムさんが作ってました。ネタを探して、ホムさんが聞いて「これいいやん」ってなって、「じゃあもう打ってみるわ」で打ち出してく感じ。1、2時間でビートができて、俺もそのあと1、2時間で録って、曲完成。それを繰り返してたっす。

MIKADO - だから、ホムさんがネタ選んでウワ音入れてる間に、その後ろで、ドラムも入ってない状態でフリースタイルするんすよ。そっからドラム入って、ビートが完成する頃にはラップの型ができてるみたいな。マジで早いっすね。

MIKADO - どうなんですかね? あんまそこの違い考えたことないっすね(笑)。普通にスタジオ行ったらもう作るみたいな、そういうノリがあって。ホムさんもいろんな仕事で忙しいから、直接行って、「今この作業してるけどMIKADO来たからやるかー」みたいな感じで始まったりしたんですよ。

MIKADO - この作品を完成させるために引っ越して。最後もうずっとホムさんの家で作業してたっすね。

MIKADO - いや、ビートの制作も、やっぱ近い方がいいじゃないですか。もちろんミックスもそうですけど。

MIKADO - まだ和歌山ですけど「もう戻る」って言ってます。

MIKADO - 昔はそれこそ「こういうフローいいんちゃう?」とかあったっすけど、最近は俺が勝手にやってる。でも、やってる途中に「次こういうトピック面白いんちゃう?」みたいなアイディア出しはちょいちょいある。

MIKADO - あー、それこそ「ADHDTHC」ってワードはホムさんが先言ったっすね。で、「フック全部ADHDTHCだけでよくない?」みたいな。そういうラフな感じで、すぐ録り始めて、もうOKみたいな。

MIKADO - ラストの方はもうほぼ毎日。2日に1回はホムさんのスタジオ行ってたっすね。そうじゃなくてもLINEとか電話でずっとやり取りしてて。

MIKADO - 倍以上はありますね(笑)。

MIKADO - リリースしようともボツにしようとも思ってないって感じです。外れただけ、みたいな。

MIKADO - やっぱり、ちょっと難しいんですよね、「ホムさんってどんな人?」って聞かれることあるっすけど、マジ会ってみないとわからんっす。やっぱスタジオ一緒に入ったらわかることなんすよね。もうそれ口で言われへん。Homunculu$って感じっす。なに考えてるか、なにするかマジわからんけど、後でわかるみたいな。でもだんだん、周りのヤツからしたら、俺もそうなってる気するんすよ。だから俺もHomunculu$っす。Homunculu$は実在します。

MIKADO - はい、一回来てみたらわかるっす(笑)。

MIKADO - インタビューしてほしいっすね、全部嘘とかの。そういうのもやるっすよ。意味わからんこと言ったりするし、面白いっす。

MIKADO - えー、いいビート……

MIKADO - 王道ではありますよね。やっぱシンプルやけど、シンプルやからこそ、一個一個の音選びとかがやっぱ重要なんすかね。で、ホムさんは、作業してる時に「ここはこうすんねん」みたいな言ってくるんすよ。「ここのハットはこうやって」とか「こうクリップすんねん」とか、「じゃあ今のこいつらがやってるみたいな音になるから」みたいな、そういうの聞いて「わーすげー」みたいな。細かさがすごいです。しかもめっちゃ速い。で、ウワ音もこうピアノ持って、ワワワワーみたいなやって……そう、だから、なにがいいとか別にあんまよくわかってない(笑)。いいなと思ったらいい。「なんかいいなー」の「なんか」の部分がいいんだと思います。

MIKADO - そうっすね。

MIKADO - ですね。さらに自由度が増した感じっす。「ナシからアリ」じゃないけど、みんなが言ったら無理なことも、「俺やったら言える」みたいになってきて、なんでも言えるようになってて超楽しいです。

MIKADO - いや、ないっすね(笑)。「上手くなった」みたいなのはないっす。

MIKADO - こう、研ぎ澄まされてる感じはあるかもしれない。

MIKADO - 前どんな言い方したか忘れたっすけど。

MIKADO - それはそんな感じのままっすね。

MIKADO - どうなんすかね……無意識の意識。言ったら面白いかなっていう、もうそれだけっす。上手いこと使いたいっす。ANARCHYさんは正直めっちゃ聞いてるっす。正味、一番ヤバいパンチライン残してると思うんですよ。しかも自分が好きな、超ヒップホップのパンチライン。「ココとココが掛かってて上手いです」じゃない、もうマジでヤバいっていう、鳥肌系。ホムさんから教えてもらったパンチラインあって、〈始まりは団地の四畳半でもルブタンほどするレアなジョーダン〉(“VVVIP”)とか、めっちゃ好きです。超かっこいい。ANARCHYさんはガチっす。

MIKADO - 「うおーっ」てなるやつが好きっすね。べつに狙ってないと思うんですけど。

MIKADO - 「これどうだ」じゃない。普通に生活の一部として出てきた言葉が、すげえ感じるっすね。

MIKADO - あー、ちょっと待ってください……今のANARCHYの話からいったら荷が重いかも(笑)。なんやろ。でも、“Dirty”の〈タトゥーもお揃いで同じweed回し/あいつらが悲しいと俺まで悲しい〉とか、すげえいいリリックだったと思うっすね。言ってて「うわーかっこいいなこの言葉」ってなったっすね、RECの時。

MIKADO - 成功っす。成功の象徴。俺も思ったんすよ、「めっちゃダイヤって言ってんな」って。たぶん取り憑かれてると思うんすよ。ヒップホップ好きじゃない人からしたら、ダイヤってそんな価値を感じないっすよね。「ダイヤが欲しいから頑張る」みたいなことってないじゃないっすか。普通に車欲しい、家欲しい、服欲しいじゃないっすか。でもダイヤってたぶん、俺らみたいなやつが欲しがってて。なんなんすかね、なんでこんなにダイヤ、ダイヤって言ってるんすかね。すごい怖いっす、自分でも(笑)。作ってる途中もホムさんと二人で「これリリースしたらダイヤ買えるね」ってずっと話してるんすよ。なんで二人ともそんなダイヤ欲しがってるのか、よくわかんないんすけど。怖いっすね。ダイヤ。

MIKADO - そっすね、お金よりダイヤの方が欲しいっすもんね。

MIKADO - だって、入ったお金をダイヤに変えるわけじゃないっすか。でもダイヤの方が価値低いじゃないっすか、正直。だから「なにをしてるんだ」っていう。

MIKADO - そう、アメリカでもあるじゃないですか、「ダイヤをゲトりたい」みたいな、みんな。そうすると結構王道っすね(笑)。フレックスに憧れてるキッズっすね、普通に。

MIKADO - ロレックスもめっちゃ出てくる(笑)。

MIKADO - 欲しいっていうか、ホムさんが「グリンちゃん」って言ってるじゃないですか。これ「グリンちゃん」っていうキャラなんですけど、「俺がフルダイヤでグリーンちゃんのトップ作るからMIKADOチェーン作っといて。で、トップ貸してあげるから、自分でトップ作れたら返して」って言われてるっす。だから作るのは確実っす。

MIKADO - だと思う、俺は。だから、友達とか下の子とか、超悩んでたりするじゃないですか。ラップしんどいみたいな。

MIKADO - けど、その気持ちはよくわかんない、正直。やっぱ違う人間なんで簡単に「やったらいいやん」とか言えやんすけど(笑)。でも普通にそれを言っても「でもなー」みたいになってるから、なんでかなーって不思議になるっすね。俺は。

MIKADO - はい。

MIKADO - 生活。生活難しいです一番。片付けとか。それぐらいっすね。堕落っすね、俺は。生活能力がちょっと低いって感じっすかね。でも苦手なことはないっすね。苦手なもんは多いっすけど。

MIKADO - えーと、普通にアルバムとしてクオリティ上げたかったのと、意図はしてないって感じです。これはセッションなしで遠隔でやったんですよ。ホムさんから“Drugbaby 5”みたいなタイトルで送られてきて、"Drugbaby”サンプリングなんすよね、これ。でも普通に、「TIME IS MONEY」って言葉どっから出てきてんだろう。映画かな? 忘れたんすけど「TIME IS MONEY」みたいなのよく言ってて、もうそのまま言っちゃったみたいな。

MIKADO - そうっすね。

MIKADO - Benji Blue Bills、Molly Santana、Nine Vicious、Bktherulaとか、そこら辺聴いてるっすね。

MIKADO - そうっす。もちろんメインストリームも出たら聴くっすけど、やっぱ、こうなってる(上がるジェスチャー)時のやつって一番面白いんすよね。頂点まで行ってたら、そっから新しいのって難しいっすよね。そうなりたくないって感じっす、俺は。『HOMUNCULUS』出して今、みんなのグラフで言ったら上がってるんですよ。で、次もまた「こう」なりたい。ずっと飽きさせないで、新しいことしたいなって。そういう状態の時が、一番美味しい気がするんですよね。

MIKADO - 保守的にはならないんすけど、昔と比較されるのがダルいすね。「昔の方がよかったな」って言われたら結構ショックっすね。言われたくないっす、一生。でもやっぱ、日本語も海外も、自分が聴いてても「昔の方がかっこよかったな」って思う時あるじゃないっすか。そう思われるラッパーになりたくない……まあでも、それでもいいんかな? わかんないっす。

MIKADO - いや超好きやったっす。というか、やっぱさすがっす。さすがにちょっと待ったけど(笑)。でもCartiは超いい例っていうか、「昔の方がよかった」とも言われてるけど、『MUSIC』やっぱみんな好きやし、俺も好きやったし。

MIKADO - そういう感じっすね、俺は。たぶんそんな感じになるかも。

MIKADO - ですよね。辞める方が簡単な気するっすね。

MIKADO - 常にチャレンジする。新しいことにトライする。毎回勉強な感じ。昨日の自分、前の自分を超えるような感覚。今はそれを保ててるけど、いつまで保てるかわかんないんで、やりまくるって感じです。チャレンジ精神っす(笑)。

MIKADO - どうなんすかね、自分じゃわかんないっすよ(笑)。

MIKADO - そっすね、比べるのちょっと難しいっす。でも、ヒップホップ好きな子からしたら、みんな知ってるぐらいにはなってきたんかな。そういう意味でパウンド・フォー・パウンドみたいな。トップ10に入ってくるみたいな感覚ではあるっす。

MIKADO - ですよね。

MIKADO - 自分のヘイターじゃないんですよね。なにかのヘイター。誰かのことを悪く言ってるヤツらに対して言ってるって感じです。「悪口言ってるヤツら」。それなんて言うんすかね?

MIKADO - ラッパーが「ヘイター」って言ったらやっぱ自分のことになるんすけど、それよりは、普通にクソなヤツにクソって言うっす。めちゃくちゃなヤツもいてるじゃないですか。だからもうちょい、視野広げたら楽しいのにな、みたいな感じです。てか、やってみたらいいのにな、みたいな。

MIKADO - 意識はしてないですけど、何個かピックした中のひとつって感じで。でもやっぱ、その場所場所でラップの感じが違うのかなって。“Cloudy Frestyle”は東京で録ったし、ちょうど曇りの日やった。雨も降ってたな。和歌山にいてる時は、もうちょっとゆっくりになって、めっちゃキツいことはあんま言わないかも。でも川崎で録る時はちょっと攻撃的になるっすね(笑)。ホムさんと一緒にいてて、「言ってまえ言ってまえ」みたいな。だから環境は大きいっす。“SOLO”とかも、実際スタジオに一人でいる時に作ってて。誰といてるかでも変わってくると思うんですよ。一人やから言えることもあるし。

MIKADO - 作る場所、環境、天気、時間、全部関係してるような気がします。特に俺みたいなやり方だったら。もともと歌詞書いてたら違うっすもんね。でも、前作は「こっからこうしたい」って今まで思ってたこと全部吐き出す感じやったから、今作はもっと、周りからの影響が大きいと思う。今、その場で思ってることを吐き出す感じ。

MIKADO - それこそCartiの記事読んだりすると、洞窟とかでレコーディングしてて、ほんまに。洞窟いる時はこうなって、リゾート地行ったらチルになるし、アトランタにいる時は暴力的になるみたいなこと書いてて、なんか、気持ちわかったっす。Travis Scottもリック・オウエンスのスタジオとか作ってるからああいう音楽になるんやろうなっていう、そういうバイブスはわかるっすね。

MIKADO - リゾート行きたいっすね。全部チルいやつで一枚やりたいっす。

MIKADO - そうですね、たぶん。そんな感じになってきます。

MIKADO - ポジティブにはなってます。いいふうに受け取る。前よりはもっと柔軟な考えができるようになった。

MIKADO - イライラしてたし。今は「こいつウザいな」って思っても、「でもこういう人もおるよな」みたいな。「こんな悪いやつおるか。でもこの人の親もめっちゃ悪いやろな」みたいな、そういうふうに考えるようになった(笑)。

MIKADO - うーん、影響はしてるっすね。でも気にしてない、みたいな感じ。

MIKADO - 最近やってるっす。俺もともとバスケ部で、仲間もバスケ部多いんです。だから普通にみんなNBA見てて、「あの試合見た?」みたいなずっと言ってるし、プレーしてるし、俺らのラップゲームもそんな感じ。パスし合うみたいな。一人行く時もあるけど、パス回して行くみたいな。

MIKADO - いや全然あるっす。平日とか、ストリートバスケできるとこ地元にあるんで、そこでみんな集まってやったり。来週も体育館借りてるっすね(笑)。

MIKADO - プラン的なことっすか?

MIKADO - まあ普通に物質的なことで言うと、まずダイヤ買って、車買って、時計買う。それがこのアルバムで俺がやるべきことで(笑)。プランは考えてるっすけど、言えないっすね。でもいつまでも前線にいようとは思ってないから。

MIKADO - 残せるもの残していこうかみたいな、「ラフにやりたい気持ち」と「残したい気持ち」で戦ってるっすね、結構。

MIKADO - やっぱそれで生まれるっすよね、たぶん。だからラフな気持ちを忘れずに行こうって感じっすね。けど、なんか残したいなみたいなのもあって。

MIKADO - 本能的には、潜在的には「残したい」っていうのがあるっす。でも気負わずやることを意識をしてるっすね。

MIKADO - ビートが超良かったりすると結構考える時もあるんすけど、そういうのってあんまよくないことが多いんで、「ボツになってもいい」っていう気持ちでいつもやってるっすね。「危な危な」みたいな、「めっちゃ考えてた」みたいな。「ラフにやっていいんや」っていうのは意識して、一旦身の周りを見渡す。そこにあることを歌っていく。それで一回自分のバランス戻す、みたいな。

MIKADO - まず周りになにが置いてあるか。誰がいてるか。その人はなにを飲んでるか。一回それで全部リセット。全部そのことについてラップするわけじゃないんすけど、その状況と思っていることを合わせていくと、その日しか作れやんものになるから。

MIKADO - ですね。ビートがよすぎると、もうなんも進まんとグーってなって。「上手いこと言ったんぞ」みたいな、頭だけめっちゃ動いてるけど、「絶対ヒットさせるものにしよう」って魔が差すんすよ。そう思ってヒットさせられたら別にいいと思うんですけど、でもそうなってたらあんま上手いこといかんっすね。感覚的に固くなるっすね。歌い方も言葉も。

MIKADO - そうそう。自分の身から出てきてるものじゃない気がするっすね。

MIKADO - そうなんですか。

MIKADO - あるっすね。いい曲が生まれる瞬間は心臓がすげえバクバクするっすよ。自分でびっくりして手ぇブルブルなるっすね、震えるっすね。ヤバいヤバい楽しい楽しい!みたいな言いながら、すぐ録って。

MIKADO - もう楽しすぎてブルってくるみたいな。なんていうんですかね、嬉し泣きみたいな(笑)。

MIKADO - でも特に……なに喋ってたっすか、今?アルバムについて喋れてたっすかね?

MIKADO - いけるなら大丈夫すね。

Info

Artist:MIKADO

Title:HOMUNCULUS 

All produced Homunculu$

https://linkco.re/qA16GUZe

Track List:

01.石ころからダイヤ

02.ADHDTHC

03.SENSU

04.BIG FOOT(MIHARA)

05.SAKE

06.ナイトミュージアム

07.Dirty (prod. Homunculus & Nova)

08.Rich’s sound

09.TIME IS MONEY

10.TOES

11.CAMO

12.In The Rain (skit)

13.HOW 2 RiCH

14.HOW MUCH (prod.Homunculus & June)

15.HOW ARE U

16.昔とは違う

17.相談(prod.Homunculus & Zot on the Wave)

18.LONCINO

19.Cloudy Freestyle (prod.Homunculus & Zot on the Wave & Nova)

20.SOLO (prod.Homunculus & Lion Melo)

21.Check Mate

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