昨年、自身のマリファナブランド「Monogram」を立ち上げたJay-Z。そんな彼が、新たにマイノリティが経営するマリファナのスタートアップ企業に投資するための基金を立ち上げたことが報じられている。
Complexによると、Jay-Zが今回立ち上げた基金「Social Equity Ventures」はマリファナビジネスへのアフリカ系コミュニティの参入を促進するために設立されたもの。Jay-ZとRoc NationのCEOであるDesiree Perezが運営し、マリファナの新興企業に対し最大100万ドルの寄付を行う。
基金の設立はJay-Zが主任ブランド戦略家として契約を結ぶマリファナ会社Calivaの親会社Subversive Capitalが、カリフォルニアに拠点を置くマリファナ会社Left Coast VenturesとCMG Partnersを買収したことがきっかけだという。これによりJay-Zは100万ドルのシード資金を得ることとなり、「Social Equity Ventures」の設立につながった。その後Subversive Capitalは年間純利益の2%を基金に投資している。
Jay-ZはWall Street Journalの取材に対し、「麻薬戦争によって最もネガティブな影響を受けていたのは我々で、アメリカはそれを好転させ、何十億ドルもの価値があるビジネスを生み出しました。私は自分の役割を、実際に具体的な方法で果たしたかったのです」と、アフリカ系コミュニティをサポートするための基金を自身が立ち上げる意義を説明している。
マリファナビジネスにおける人種的格差はこれまでにも頻繁に指摘されてきたことだが、今回のJay-Zの動きによって、それらが少しでも是正される結果となれば何よりだろう。