アーティストがMVやライブで着用している服にファンなら、「この服、どんなアイテムだろう?」と気になったことはあるはずだ。気になってみたものの、答えもわからず迷宮入りとなってしまうのがほとんどだろう。
そこでFNMNL編集部はファッションに敏感な読者の為に、服に拘りをもつアーティストのMV制作現場やライブに潜入。着用アイテムやファッションについての拘りなどをインタビューしていく。
第1回目に登場したin-dに続き、第2回目となる今回は注目度急上昇中のラッパーLEXをフィーチャー。先週3rdアルバム『LiFE』をリリースし、豪華アーティストとのコラボレーションも話題となっている。
取材:和田哲郎
構成:島田舞
撮影:横山純
アルバム収録曲"Romeo & Juliet"のミュージックビデオでは、Levi’s® TYPE 1 JEANSコレクションを身に纏ったLEXがバンドと共に登場。
台湾の映画監督エドワード・ヤンの名作『牯嶺街(クーリンチェ )少年殺人事件』のワンシーンから着想を得たこのMVは、思春期に感じたアジア人としてのアメリカ文化への興味や憧れをテーマにした作品で、『ロミオとジュリエット』という普遍的なラブストーリーに各々が自分自身の物語に重ね合わせて聴いてほしいという監督・堀田英仁の願いが込められている。
Levi’s® TYPE 1 トラッカージャケット
Levi’s®の定番の型を、Type 1のコンセプト「BOLD(大胆さ)」と融合させたデニムジャケット。コントラストカラーのステッチを使用し、あえて目立たせるデザインに落とし込んだ。ルーズなジャケットのシルエットは、ロックテイストにヒップホップの要素が合わさって、今回の楽曲に非常にマッチしている。
- Levi’s®はそもそもどのようなイメージでしたか?
LEX - シンプルで引き締まったイメージがあって、バッジとか着けて自分でデコレーションして作り上げていくイメージがありました。
- これまで持ってたLevi’s®のアイテムはありましたか?
LEX - 元々ジャケットを持ってて、最近お店でデコレーションをできるのを知って、それからもっと興味を持ちましたね。
- 確かにLEXくんは加工しているアイテムのイメージがありますよね。
LEX - そうですね、ギャルちゃんなんで(笑)デコるの好きです。
- デコレーションはどういう経緯で好きになったんですか?
LEX - 小学校の時に、ケーキとかドーナッツとかのモチーフのプチプチシールっていうのが流行ってて。自己紹介プロフィールに皆貼ってたんですよ、それが起源です(笑)ガールズアイテムっぽいけど、皆好きだったんですよね。僕はパフェのシールが好きでしたね。
- 今回着用したLevi’s® TYPE 1はエルビス・プレスリーが映画『監獄ロック」で着用していたアイテムにインスパイアを受けたコレクションですが、着てみてどうでしたか?
LEX - すごく生地が気持ち良かったです。結構タイトに着させて貰ったんですけど、パリッとしてしっかりとした生地でした。
Levi’s® TYPE 1 502™
Levis® 502テーパードジーンズは誰が穿いても様になるシルエット。揃いのデニムジャケットと合わせてセットアップでパリッと着こなしているのもいいが、ジャケットを脱いだ白Tのみのオーセンティックなスタイルも似合っている。
- 今回着用したのは502™️ですが、タイトなデニムは初めてですか?
LEX - タイトなデニムは履くんですけどちゃんと履いた事がなくって。ケツの方を前にして反対に履いたりしてたので、新鮮でした。
- もし私服でこのアイテム合わせるならどう着ますか?
LEX - ジャケットの相性が抜群だったので、MVみたいにセットアップで行くか、上はオーバーサイズのトップスを合わせるとか、やってみたいですね。それかスタジャンを着て、Levis®のデニムパンツとかもいいかも。
レザーシューズ(スタイリスト私物)
普段はスニーカーが多いというLEXだが、ロックスター風のデニムのセットアップに合わせるのはやはり革靴。今までのLEXには見られない、ベーシックかつ大人なコーディネートを更に引き締めている。
- 革靴、普段履きますか?
LEX - 全く履いた事なくて…初めてだったっすね。タップダンスできる(笑)自分には無いスタイルだったから、全てが新鮮でしたね。中学校の時も履いた事なかったし、いつも体育館履き履いてたから、上履きも無くて(笑)だし、こんなに似合うんだと思って。
- 髪型もすごく似合ってましたね。
LEX - リーゼント風の(笑)よかったすね。監督の堀田さんから最初企画書送られて来た時、レオナルド・ディカプリオ風の髪型にしたいって言われて、「やばいっすね」ってなりました。黒染めもしたし、黒髪は中学生ぶりだったんで若返った感じしたっすね。
肥後(LEXのA&R) - 楽屋で黒く染めている様子が、先生に怒られてる時みたいな感じでした(笑)
- 確かに髪は若返ったけど、大人なデニムのセットアップに合わせているから、落ち着いた感じになっていいギャップになってましたね。ちなみに、好きなファッションのテイストは?
LEX - ファッションすごく好きなんで、色々着るんですけど、やっぱりヒップホップなテイストのものだったり、少しロックなテイストのものだったり。ロックの中でもヒップホップの要素が入っている感じがいいですね。
- LEXくんの中でヒップホップのファッションとは?
LEX - 結構最近のテイストなんですけど、やっぱりケツ履きで、ベルトはB.B. SIMONで。ジャケットはサイズは小さめなものが好きです。
- 自分で服を選ぶ時の基準ってありますか?
LEX - ビビって来たもの。これやばい、みたいな(笑)基準とかは特に無いんですけど、自分がかわいいと思ったものですかね。
- ブランドだと何が好きですか?
LEX - 最近一番推してるブランドはNOT FOR SALEっていうブランドで、すごいかわいいです。ヒップホップなテイストのブランドで、色の配色が粋で、カラフルで好きですね。一括りにはできないけど、一番アジア人に合うスタイルなんじゃないかなって思います。
- いつもどこで服を買っていますか?やっぱりオンラインとかが多いですか?
LEX - いやぁ僕結構待てないタイプの人間なんですよ(笑)欲しいものがあったらすぐ欲しいし、欲しいものが後日届くんだったらいらないってなっちゃう。
- その時に欲しいんですね(笑)
LEX - そう(笑)その時に入手したいから。でも最近は、GUCCIとかのメンズのシャツとかも見たりして、柄とかバランスもすごくかわいい。
今回のMV"Romeo & Juliet"について
- 今回のMVの監督・堀田さんの企画を初めて見た時はどう感じましたか?
LEX - 堀田さんは何回か一緒にやらせて頂いてるんですけど、毎回企画の内容量がすごくて。最初の連絡をもらった時から絶対面白くなるだろうなっていうものばかりでした。情報量がすごく多いものを毎回作ってくれるから、プロフェッショナルだなって感じがする。
- 毎回内容も全然違いますよね。
LEX - そうなんですよ。マッドサイエンティストとか、今回はエルビス・プレスリーで。髪型とかも作りこんでくれるし、やってて楽しい。
- 自分とは違うキャラクターになるのは好きですか?
LEX - そうですね。挑戦するの好きだから、楽しいですね。
- MVの見どころを教えてください。
LEX -今の時代を感じさせないところ。僕の後ろで光ってるアルバムのタイトルの『LiFE』を作って貰ったのでそれもですかね。USのポップなスクールソングを連想させる感じとか、バックバンドの方達の服装も凄くかわいいし。マイクも昔の形のものだったので、そこも拘ってます。
- 撮影はWWWで行ったみたいですが、どうでしたか?
LEX - 実際に撮影して貰っている時に、バンドの方達が演奏してくれたんですよ。歌っている側で音が聴こえて凄く楽しかったし、迫力がありましたね。堀田さんとのやり取りとかも、久しぶりに会えて良かったです。
Info
LEX - 『LiFE』
Label: Mary Joy Recordings
配信リンク:https://lexzx.lnk.to/LiFE
Track List
1. Sexy!
2. HAPPY (feat. Young Dalu)
3. BUNNY (feat. ASA Wu)
4. ERiCA (feat. HEZRON & SANTAWORLDVIEW)
5. FOREVER (feat. HEZRON & Only U)
6. Romeo & Juliet
7. F*CK (feat. C.O.S.A. & ACE COOL)
8. WORLD PEACE (feat. OZworld & JP THE WAVY)
9. Welcome 2 The Party (feat. Shark kid)
10. Respect Me (feat. Fuji Taito & HEZRON)
11. EMPTY (feat. MIYACHI)
12. I HOPE I NEVER KNOW
13. NiPPON (feat. Leon Fanourakis & SANTAWORLDVIEW)
14. PradaBitch (feat. Young Coco)
15. what ya doing? (feat. SOG)
16. PAST LiFE
17. あなたの幸せが1番
Levi’s® LEX着用アイテム
Levi’s® TYPE 1 JEANSコレクションについて
Levi’s® TYPE 1は、2003年に発売されたコレクション。当時のデザイナーは、幼い頃からアンダーグラウンドからポップカルチャーまでユースカルチャーに精通しており、1957年に公開された映画『監獄ロック』でエルビス・プレスリーが着用していたプリズンウェアにインスピテーションを受けていた。
今回18年の時を超えて発売されるTYPE 1ジーンズは、オリジナルのTYPE 1ジーンズの本質を受け継ぎながら、生地とフィットを大きくアップデート。デニムが本来もつ機能性や耐久性はそのままに、よりサステナブルな素材を使用し生まれ変わった。
フィットは、当時のロックテイストに代わりストリートファッションにシフト。生地は快適さを追求してストレッチ素材を採用し、さらにデニムはストレッチオーガニックコットンと、テンセルという持続可能な生地を採用している。
発売日:2020年9月
展開店舗:全国のリーバイス®ストア、オンラインストア
TYPE 1特設ページ:https://www.levi.jp/search?cgid=Type1