“Old Town Road”が史上最も長く全米シングルチャート1位を記録した楽曲の一つになるなど、世代を代表するスターとなりつつあるLil Nas X。そんな彼が、自身の出自でもあるTwitterについて興味深い発言を行い話題を呼んでいる。
Complexによると、Lil Nas Xは先週金曜日に「俺はTwitterの運営になって、一日だけJack Dorseyの代わりにTwitterのCEOになるよ。みんなはnae naeのダンスをするか、アカウントが凍結されるリスクを背負うんだ」とツイート。
i’m going to twitter headquarters and i will be replacing @jack as the ceo for the day. everyone must nae nae or be at risk for account suspension!
— nope (@LilNasX) July 26, 2019
この発言にはJack Dorsey本人も反応し、一言「CEO Remix」との言葉を添えて引用リツイートしている。
ceo remix https://t.co/KatngviYR1
— jack ??? (@jack) July 26, 2019
このLil Nas XとJack Dorseyのやりとりには多くの人が反応し、俳優のSeth Rogenは「白人至上主義者のために何かしてくれよ」とLil Nas Xに呼びかけた(現在はツイートが削除されている)。他にも「Lil Nas Xはナチスを凍結する勇気を持っていると思うよ」とする者や、「ナチを凍結してくれるなら歓迎する」という声が集まっている。
Maybe @LilNasX will have spine to ban the Nazis.
— Sepko, Arty Boy (@Sepko1) July 26, 2019
I'll gladly do it as long as you ban the nazis. pic.twitter.com/9l92FlfzWi
— BillMii? (@BillMii) July 26, 2019
これらの背景にはTwitter上に差別的な発言を行うアカウントが多数存在していながら、彼らに対する十分な対策が行われていないという現状がある。以前もJack Dorseyは「表現の自由」などを理由にレイシストのアカウントを削除しない意思を表明しており、多くの批判を浴びていた。
プライドマンスの終わりに合わせゲイであることをカミングアウトするなど多様性への理解があるLil Nas XがCEOになれば、Twitterが現在よりも優しく居心地の良い空間になるのかもしれない。