記録的大ヒットした“Old Town Road”に続き、「一発屋」との声を受けながらもEP『7』をリリースしたLil Nas X。リードシングル“Panini”も好調な彼とのレコーディングについて、EPをプロデュースしたプロデューサーデュオTake A Daytripが語っている。
Complexの取材に対し、Take A DaytripのDenzel Baptisteは「Lil Nas Xは俺たちが今まで見た中で最高のSNS上の人間だと思う。彼は、俺には出来ると思ってもいなかったことをやってのけるんだ。そして、彼のユーモアや皮肉、アイロニーのセンスは世界中のインターネットで面白がられるものだ」としてLil Nas Xの人間性を絶賛。また、同じくTake A DaytripのDavid Biralも「俺たちが今まで仕事をしてきたアーティストの中で、Lil Nas Xは理解力という意味では最高のアーティストだ。専門用語を知らなくても、彼のどうやって曲を作るかを直感的に理解する力はどんなアーティストよりも優れてる。彼は新人でスタジオでのレコーディングも初めてだったが、曲を作ることは簡単だった」として彼のアーティストとしての能力を高く評価している。
Geniusによると“Old Town Road”もプロ仕様のスタジオで録り直しをすることは無かったそうで、さらにミックスもわずか20ドルの資金で行われたのだという。以前彼は「“Old Town Road”のヒット前には銀行口座に5ドルしか残っていなかった」と明かしていたが、お金をかけずにあれ程の力を持つヒット曲を作ることが出来たのも彼のアーティストとしてのセンスによるのだろうか。
Lil Nas XのEP『7』は来週発表となる全米アルバムチャートで1位を記録する見通しである。一発屋の汚名を返上しトップアーティストとしての道を進んでゆく彼の今後が楽しみである。