今年の2月に不法滞在の容疑で逮捕され、先日は自身の国籍についてからかってきたラッパーと口論を繰り広げた21 Savage。そんな彼が、自身と同じく移民税関局(ICE)に不当な逮捕を受けている人々をサポートすべく多額の寄付を行ったことが報じられている。
XXLの記事によると、21 Savageは先週金曜日にICEに国外退去を命じられた人々をサポートするNPO「Southern Poverty Law Cernter」に25000ドル(約270万円)の寄付を行ったことを発表。寄付金は拘禁されている移民の人々が弁護士を雇う費用として活用されるという。
プレスリリースには「21 Savageはこの寄付を公式に発表します。何故なら、ICEが移住者収容を21 Savageのような移民に対する武器として用いていることをアメリカ人は知っておく必要があるからです」と綴られており、彼が自身の経験や今回の寄付を通じて移民に対する扱いの実情を多くの人々に知ってもらうことを望んでいることが分かる。
Southern Poverty Law Cernterの代表は「南部や東部で拘留されている移民の中で、国外退去の訴訟に弁護士を雇うことが出来るのは6人に1人のみです。拘禁中の移民にとって弁護士を雇えるか否かは、そのまま家族との滞在と強制送還のどちらを取るかを意味します」と述べており、移民にとって弁護士がどれだけ重要な存在かを強調している。
本来移民たちによって構成され、移民を受け入れる「自由の国」であるはずだったアメリカ。移民にとって厳しい状況が続いているが、彼らのために立ち上がった21 Savageの行動を通じてアメリカに少しでも変化が訪れることを願うばかりだ。