先日、ついにBillboardシングルチャートで7週連続となる1位を獲得したLil Nas Xの“Old Town Road”。フィーチャリングで楽曲に参加してくれたBilly Ray Cyrusにマセラティをプレゼントするなど、夢のようなサクセスストーリーを歩み続けている彼だが、楽曲のヒット当初にカントリーチャートから除外されたことをはじめ、元来のカントリーファンから批判を受けていることも事実だ。そんな中、TMZの取材を受けたPost MaloneがLil Nas Xを擁護する発言をしている。
先週土曜日の夜、ビバリーヒルズにてTMZの記者からLil Nas Xへの批判についてどう思うか聞かれた彼は「俺は皆出来ることをするべきだと思う、うん、彼ら(リスナー)が望むものは何でも作るべきだ、何が言いたいか分かるだろ?」とジャンルにこだわる必要はないと述べ、続けて「現代のカントリーミュージックも、今となっては808とかの機械が使われてる。カントリーアーティストも全員ラップしているんだよ、分かるだろ?違いを明確にする必要なんてないんだよ」とLil Nas Xを遠回しに擁護した。
以前には「もはやジャンルは存在しない」と語っていたPost Malone自身も、当初はヒップホップのみならずロックやカントリーなど様々なジャンルが融合した音楽性からか批判にさらされることが多かった。今となっては確固たる地位を築いた彼だが、そんな自身の境遇と似たものをLil Nas Xにも感じたのかもしれない。
また、彼はLil Nas Xと老舗ジーンズブランドWranglerのコラボに対し、一部のカントリーファンが反発していることについて聞かれ、「ただのパンツだろ」と一蹴し、「意味が分からない。もしWranglerを履いていようが、音楽は音楽だ」となぜ反発するのか理解できないと語っている。確かに、ジーンズと楽曲は全く別物であり、Lil Nas Xのことを批判するにしても、このコラボに反発するのは筋違いであることは明白だろう。
今回、心強い味方を得たLil Nas Xだが、一部のリスナーから批判を受けるということは、裏返せば人気の証拠であり全く気にする必要はない。彼は今後、そのような批判をねじ伏せるような活躍は出来るだろうか。