FNMNLでヒップホップのニュースをチェックしている方は、「曲がたくさんある」というボーストをラッパーが行なっている様子を目にしたことが一度はあるだろう。「15000曲をレコーディングした」というYoung Thugや「65000曲のストックがある」というAnderson .Paakの発言をこれまで紹介してきたが、今回はこの過剰な数字シリーズにKendrick lamarが加わった。
Redbull Music Academyから先日、Tae Beast、MixedByAli、SounwaveというKendrick Lamarのプロデュースを手がけるビートメイカー三人の鼎談が公開された。
動画の中で、Tae Beastが「Kendrickはビートを溜め込んでいるんだ。彼は97000のビートをキープしている。一度彼の手にビートが渡ったら、二度と離されることはないんだよ」と衝撃的な発言をしている。97000曲ものビートを一生の内に使い切れるとは到底考えられないが、とにかくビートを集めることに熱心であることが分かる。
続けて、Sounwaveが「『good kid, m.A.A.d city』のときにあげたビートが『DAMN.』に使われたんだよ。それくらい彼はビートを溜め込んでる」と、1stアルバムの際に制作したビートがかなり後になって使用されたことを明かしている。日々数多くのビートをキープするだけでなく。時間はかかってもしっかりと使用する義理を通すようだ。
提供したはずのビートをキープされ使われないことはビートメイカーの生活にとって死活問題だが、Kendrick Lamarにビートをキープされるというだけでも名誉なことに違いない。果たしてそれらのビートが全て使用されるのかどうかは不明だが、ビートメイカーのためにもKendrickには沢山の曲を作ってもらいたいものである。