強盗、麻薬取引、殺人未遂などの罪に問われ、最低で47年の懲役刑を下されることが見込まれている6ix9ine。そんな彼が、先日行われた審理の結果減刑され保護観察処分に置かれる可能性が浮上している。
TMZが伝えるところによると、6ix9ineが連邦当局に協力的な姿勢を見せていることで裁判の風向きが変わって来ているという。判決は来年の1月23日に下されることが決定しており、本来ならば47年以上の服役が妥当だとされてきた。しかし、審理の場で余罪や自身のクルーのメンバーが犯した罪を詳細に報告したことが減刑に繋がるかもしれないとのこと。彼は昨年の6月に発生したニューヨークでのChief Keef銃撃事件が自身の仲間であるKintea McKenzieによって行われたものであり、また自らも事件に関与したことを証言している。これらの司法取引が功を奏したということだろうか。
加えて、検察が発行した訴状には「被告の協力が個々の犯罪を明らかにする可能性が高いため、証人として保護される可能性がある」という文言が含まれている。6ix9ineが所属するギャング組織「Nine Trey Bloods」のメンバーは多くが連邦当局によってその身を追われており、彼の協力次第で組織のメンバー一人一人を起訴することが出来るかもしれない。そのため、懲役ではなく証人としての保護が必要になるということのようだ。検察は「被告が協力をするなら、現状必要とされている最低限よりも下の求刑を政府に提出することになるだろう」とも述べている。このまま彼が協力的な姿勢を取れば、予想されていた47年の懲役を逃れることができるということだ。
今後の音楽的なキャリアは絶望的であるかのように思われた6ix9ineだが、今後の行動次第ではまた音楽活動を再開できる可能性もあるようだ。ファンにとってはまさに吉報と言えるが、密告を行なったことによってギャングのメンバーからの報復を受ける可能性も残されている。果たしてどのような未来が待ち受けているのだろうか?