ヒップホップとドラッグは切っても切り離せない関係にある。2017年のLil Peepや昨年のMac Millerの死をきっかけに改めてドラッグを見直す動きが生まれたことは確かだが、依然としてリーンやオピオイドといったドラッグはシーンに蔓延している。そんな中、A$AP Rockyがドラッグの使用をやめて素面のままでいることを試しているという。
A$AP Rockyは「ライブ終わりは乱交パーティをしている」との衝撃的な告白も行ったGQのインタビューにおいて、「マリファナは俺には良くなかった」「もう完全にやめたよ」と、なんと大麻も含め薬物を完全に断った生活を送っていると語った。また、「人がドラッグを使うのは悪いことをするためなんだと思う。彼らは自分の中に悪魔のようなものを飼っているんだ。でも、もしドラッグに頼っているんだったら、そもそもお前には音楽を始める才能が無かったんだと言いたい」と、クリエイティブでいるためにドラッグを使用するアーティストには才能が無いと一刀両断している。
A$AP Rockyは“L$D”などドラッグをテーマにした楽曲もあり、また昨年を代表するクラブバンガーとなった“Praise The Lord (Da Shine)”はフィーチャーしたSkeptaと共にLSDでトリップしている状態でリリックを書いたともGeniusの歌詞解説にて明かしている。しかし、どうやら彼はあくまでファッションのためにドラッグを使用していたのであって、決して自らのクリエイティビティを高めるためドラッグに頼っていた訳ではないようだ。
先日はFutureもリーンをやめたと告白するなど、ドラッグを好むイメージのあるラッパーたちが続々とドラッグから離れてゆく流れが活発になっている。ドラッグをやめることは確実に健康に良いだろうが、今後もこの流れに追随するラッパーは増えていくのだろうか?