昨年、現シカゴ市長Rahm Emanuelが辞意を明らかにしたことに対し、喜びを露わにするとともに次の市長選の立候補者Amara Enyia氏の支持を表明したChance The Rapper。
そんな中、今週水曜日、ChanceがAmara氏の選挙活動のための費用として40万ドル(約4400万円)を寄付したとのこと。これまでも、シカゴのメンタルヘルスサービスに100万円を寄付するなど、愛する地元の為ならお金を出し惜しまない彼らしい行動といえる。
しかし、この寄付に対して批判の声も上がっている。現在は選挙活動から離脱したものの、はじめは次のシカゴ市長選に立候補していたJa'Mal Greenは自身のTwitterでこのようにツイート。
Yo, @chancetherapper I’m tired of seeing you host fundraisers for @AmaraEnyia but you can’t write a check. Save the appearances! She needs money to compete, you might as well ran for mayor yourself. It’s not about YOU! There I said it, I’m out the race. ??♂️ #ChanceTheEgo
— Ja'Mal Green (@JaymalGreen) 2019年1月13日
「おい、Chance The Rapperよ。俺はもうお前がAmara Enyiaのために募金活動を主催するのをみるのはうんざりだ。でもお前は小切手を書けない。体裁を保ってくれ!彼女は競争するためにお金が必要だ。だからお前は市長の為に自分自身で運営したのかもしれない。でもそれはお前についてではない!俺は競争から離脱したから、俺が言ってもだけど」とChanceほどの大物が候補者の為に奔走しているのが見ていられないと批判している。
Chanceはこのツイートに対し、「君は彼女を支持するべきだ」とシンプルに返答。
You should endorse her
— Chance The Rapper (@chancetherapper) 2019年1月13日
しかしGreenはさらに応戦。
Endorse a check playa https://t.co/3GofOSatID
— Ja'Mal Green (@JaymalGreen) 2019年1月13日
「小切手を支持するよ」とお金でしか支援をしていないChanceに対して皮肉をぶつけている。
また、このChanceの寄付についてAmara氏の代理人を務めるCamonghne Felixは声明の中で、この寄付金は広告や人材派遣を含む毎日の選挙活動に使われると説明している。
「この寄付は政治に幻滅している人々を巻き込み、コミュニティとつなげるための努力において私たちが以前よりも柔軟に対応できることを意味します」
しかしFelixは「選挙に勝つのは人々の声と投票の集合的な力であり、お金の力ではない」と釘をさした。
やはり寄付する金額が莫大なのもあってか、その側面が目立ちがちなChanceだが実際はチャリティーを立ち上げたりなど、素晴らしい人間性の持ち主であり、お金で支援したことを批判するGreenは少し的外れなように思える。
いずれにせよ、Chanceの寄付によってAmara氏陣営はさらに積極的に選挙活動が出来るようになるのは間違いないだろう。シカゴ市長選の結果は現地時間2月26日に明らかになる。