性的暴行を告発するドキュメンタリー『Surviving R. Kelly』が放送されて以降、音楽業界の内外から強く批判を受けているR. Kelly。彼の音楽を聴くことをやめ業界から追放しようとするムーブメント「#MuteRKelly」も盛り上がりを見せる中、A$AP Rockyが独自の見方を示している。
ことの発端はFrench MontanaがR. Kellyについて「みんなに作品を楽しませてやれよ。起こったことは起こったことだ」とのコメントを発表し非難を浴びた一件であった。その後故A$AP Yamsの追悼イベントのためにThe Angie Martinez Showに出演したA$AP Rockyが、French Montanaの発言を擁護しながらも独自に分析したコメントを発表した。「French MontanaはまるでKanye Westみたいに、自分の意見を述べようとして言い方を間違えてしまったんだと思う。あいつが言いたかったのは、Bill CosbyやR. Kellyのような奴らが長い時間をかけて作ったものが追いやられてしまうことについてなんだ。誤解しないでくれ、彼はR. Kellyが強姦魔だってことを知っていたと思う」という意見からは、French MontanaがあくまでR. Kellyの作品のみについて考えた結果として間違った発言をしてしまったとRockyが考えていることが分かる。
また、R. Kelly自身が犯した罪についてRockyは「この問題については、もしあの男が病気を抱えているなら、彼はそれと戦っていかなきゃいけないと思っている」とのこと。単にR. Kellyを非難し追いやろうとするのではなく、彼の抱える問題を解決することを第一に考えているようだ。
あくまで冷静沈着な持論を展開したA$AP Rockyだが、FutureやFrench MontanaのようにR. Kellyの問題を軽く見るヒップホップアーティストも存在する中、状況を俯瞰する視点を持つことはいかにも彼らしいと言える。
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