Pusha Tのアルバム『DAYTONA』からスタートしたDrakeとのビーフだが、実は表面化するまでもこの2人の関係はかなり前から悪かった。Pusha TがHot 97のFunk Flexとのインタビューで、どのようにDrakeとのビーフがスタートしたのかを明かしている。
Pusha TはDrakeとのビーフの直接的な原因となったのは、2000年代まだPushaがNo MaliceとのユニットClipseを組んでいた時だという。そのきっかけとなったのはDrakeではなくDrakeも所属しているYoung Moneyの看板ラッパーLil Wayneとの諍いだったという。当時Lil WayneはClipseのスタイルをパクったと批判されており、それをWayneが否定したインタビューがきっかけだとPusha Tは振り返っている。
「インタビュアーがLil Wayneに『あなたはClipseのスタイルを、ドラッグというテーマをパクったんだ、BAPEも着るし』と聞いたら、おれは覚えてるけどLil Wayneの答えはちょっとクレイジーだった。『よう、おれは億万長者だぞ。おれがあいつらになりたいって?』と答えたんだ。この答えはおれにはちょっと攻撃的に感じた」とPusha Tはこの答えが彼にLil Wayneそして所属していたYoung Moneyに対する闘争心に火をつけたと答えており、そしてYoung MoneyのメンバーであるDrakeに対しても同じくだった。
その後G.O.O.D. Musicが立ち上がってからも、定期的にYoung Moneyとの諍いが起こったとPusha Tは振り返っている。そうした10年近くの歴史が積み重なって勃発したのが今回のDrakeとのビーフだとしたら、簡単には両者とも引き下がれないだろう。