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【ミニインタビュー】Mischief | 韓国ウィメンズストリートブランドの先駆け

韓国のウィメンズストリートブランドの先駆けMischiefが4月に原宿・TOXGOで初のPOP UPを開催。POP UPではMischiefの新作をはじめ、VERDYによる"Girls Don't Cry"との限定アイテムも発売され、開店前には多くのファンが列をなした。

 

90年代のヒップホップを始めとするソウルのストリートシーンからの影響を、モダンかつシンプルに昇華したMischiefのアイテムには、普遍的な輝きが秘められている。

POP UPと共に来日したブランドの2人のデザイナーJieun SeoとJiyoon Jungに、ブランドのルーツや、服作りのコンセプトについて話を聞いた。

取材・構成 : 和田哲郎

写真 : 寺沢美遊

通訳 : Seungw

- 2人はどのように出会って、Mischiefを始めることになったんですか?

Mischief - 中学校の頃からの友達で家が近くだったんですね。ヴィンテージの洋服が好きで、ブランドを始める前にヴィンテージの服のオンラインショップをやっていました。大学での専門も2人とも洋服だったのでブランドをやろうという流れに自然になっていきました。

- 韓国ではそれまでウィメンズのストリートブランドがなかったんですよね。

Mischief - 私たちも元々ストリートカルチャーが大好きで、周りにも音楽をやっていたりブランドをやっている男友達が多かったんですね。ストリートカルチャーもブランドも好きなんだけど、どうしてもメンズのものはサイズが合わなくて切ったりすることが多かったんです。だからウィメンズのブランドを始めようとなりました。自分たちが好きなものを作って、好きなものを着れば最高だよねというノリで。韓国にはウィメンズのストリートブランドがなかったから自分たちの着たいものを作ろうと。

- Mischiefの服はシンプルだけど、サンプリングなどの遊び心もあるが、理想のブランドの形はどのようなものですか?

Mischief - 90年代の音楽やファッションが好きなので、コンセプトとしては90年代の洋服を作っていますね。でもシーズンによって変わっていってはいる。時期によって好きなものは変わるので、コンセプトは守りつつ、その時その時に自分たちが好きなものを取り入れていくという感じ。昔はこんなフェミニンなアイテムはなかった。最初は着やすくて、楽でカジュアルな服を作ろうと思っていたから、ブランドの特色がないかなって心配だった。でもお客さんからかっこいいとかコンセプトがはっきりしていて良いねと言われてびっくりしました。

- 90年代に影響を受けたと言っていたが、2人にとって90年代とはどんなものなのか

Mischief - 中学生の時は、高校生の先輩達にあこがれていた。ソウルの90年代のカルチャーは比較的ヒップホップがメインだったので90年代のそういったものに影響は受けているけど、どこまでブランドに90年代の要素が入っているかはわからない。今後はもっと90年代的なものは出てこないと思う。ソウルのウィメンズのストリートカルチャーも少しずつ私たちが初めてから変わってきたし。

- Live Lookbookのアイディアがとても面白いと思ったんですが、あのアイディアはどのように生まれたんですか?

Mischief - デザイナーズブランドがやる所謂ファッションショーじゃなくて、自分たちに合った形の見せ方って何があるかなってなった時に、Live Lookbookをやろうと思ったんですね。ファッションショーでは普通モデルが出演するけど、MischiefのLive Lookbookは自分たちの友達とかが出演する形にしたんです。これは韓国だと新しいやり方で、誰もやったことがなかったから、やる前は不安があったけど、モデルが1人ステージに上がるたびに歓声がすごかったから、それでとても安心しましたね。しかもMischiefのお客さんはデザインにも関心を持ってくれているので、先に新作を見せることができたのもよかった。

- 2人はヒップホップカルチャーにも大きな影響を受けていると思います。今の韓国のシーンはとても大きなものになってると思いますが、それについてはいかがですか?

Mischief - 自分たちの周りにはラッパーやDJも多いし、最近の韓国のヒップホップシーンは大好きですね。

- 今回初めての日本でのPOP UPですが、日本のカルチャーからの影響はどのように受けてきましたか?

Mischief - 日本は近いし、大きな影響は受けてきました。具体的なブランドなどについてはあまり詳しくないですが、デザインのインスピレーションになるものが多いので、よく遊びにきたりしていますね。日本のストリートのシーンは歴史が長くて、規模も大きいので憧れもあるし、尊敬していますね。

- 今後Mischiefはどのように活動を行っていきたいですか?

Mischief - ここ数年間は海外進出をテーマに活動をしているんですが、韓国国内のことで、とても忙しくて中々手が回らない状況なんですね。今回のPOP UPを機に、よりワールドワイドなブランドになりたいですね。

POP UP Recap

#MSCHFINTOKYO
at TOXGO
DATE:
2018/04/13 - 2018/04/14

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